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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2011年6月25日 (土)

The Sower , Millet(II)

種まく人 1850 ボストン美術館

Millet_thesower_2ミレーの代表作のひとつである
『種まく人』とは、晩夏に麦の
種を蒔く農民にミレーがインス
ピレーションを受け、ヨハネ伝
12.24でキリストが自分を「麦
(信仰)の種」、神を信仰とい
う「種」を蒔く人に喩えた話を
絵画化したものである。

蒔かれた種は芽吹かないかも
知れない。しかしたった一粒
の「キリスト」という種が芽
吹いただけでキリスト教とい
う信仰が根付いた。神がその
希望を持ってキリストという
種を蒔いたように、農民が芽
吹きに望みをかけて麦の種を
蒔く、その姿をミレーは神の
姿に重ねてこの絵を描いた。
後には岩波書店がその絵から
「思索という種を蒔く」意味
でこの絵を後付に採用するの
である。

ミレーは、画面のサイズから構図までほとんど同じと言ってよい『種まく人』の絵を
2枚描いた。2枚の『種まく人』のうち1枚はボストン美術館にあり、もう1枚は山梨県
甲府市の山梨県立美術館に所蔵されている。どちらかが模写であるのではなく、どち
らも本物である。今まで複数回、2枚並べて展示され、公開されたことがある。

2つの絵は細部までほとんど同じと言ってよいくらい似ている。
しいて言えば、ボストンの絵の方が人物の輪郭線がはっきりしているのに対し、
山梨の絵は絵具が厚塗りで、筆使いが荒々しく、背景の黄色が目立つのが特色である
が、優劣は決めがたい。
1850年のサロンに出品されたのがどちらの『種まく人』であったのかについては議論
があり、山梨県立美術館学芸員井出洋一郎によるX線調査では山梨作品の下層に下絵
が認められ、1985年に開催されたミレー展に際したシンポジウムにおいて、山梨作品
はボストン作品より後に製作された可能性を指摘し、サンシエや美術史家モロー・
ネラトンの伝記にサロン出展作は2番目の製作であると記されていることから、山梨
作品がサロン出展作であると推測している。(Wikipediaより)

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