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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2011年7月

2011年7月31日 (日)

科学の世界で最も美しい方程式 その証明

2011年5月29日 (日) に

科学の世界で最も美しい方程式

イギリス物理学会

アインシュタインの式   E=mc2  (m×cの2乗)  が第1位

Eはエネルギー、mは物質の量、cは光の速さ

と書いた。

今日は、この式を考察してみよう。

質量保存の法則と運動量保存の法則を使って、導いてみよう。
思考実験その1
 中央に置かれた物体Mに向かって左右から同じエネルギーを持つ光子(質量はm)
 が飛んできて物体Mに吸収されると、
 M+2m=M’
 (質量保存の法則による)
思考実験その2
 次に下向きに速度vで等速直線運動をしている立場からこれを観察すると・・・
 Mv+2xE/CxV/C=M’v
 (物体の上向きの運動量保存の法則)

 まず、運動量の保存の法則の式のすべての項にvがついているので、全体をvで
 割ると、
 M+2(E/C2)=M’

 ここで、先の質量保存の法則の式(M+2m=M’)を使ってM’を消去すると、
 M+2(E/C2)=M+2m

 さらに両辺からMを消去して

 2(E/C2)=2m
 E/C2=m
 E=mc2

 という風に、トントントンとアインシュタインの式が出てきた。

 めでたし、めでたし。

天橋立        -パワースポット-

日本三景 天橋立へ行きたい

Amanohashitate_rekishi0

 

天橋立の歴史を勉強。
 そもそも日本三景とは、宮城県 陸前「松島」、広島県 安芸の「宮島」、
 そして京都府 丹後「天橋立」です。

Amanohashitate_rekishi01


 まず「日本三景」という発想が最初に見られるのは、林 羅山(はやし らざん)
 の子、林 春斎(はやし しゅんさい)が寛永二十年(1643)に、松島を天橋立・
 厳島とともに「三処奇観たり」と述べた『日本国事跡考』にあると言われています。
 その後元禄二年(1689)に、福岡藩の儒学者 貝原益軒(かいばら えっけん:
 養生訓などで有名)が天橋立を旅行した記録『己巳紀行』(きしきこう)の中には
 「・・・そして府中から成相寺へ登ることになり、その坂の途中で、此坂中より
 天橋立、切戸の文珠、橋立東西の与謝の海、阿蘇の海目下に在て、其景言語ヲ絶ス、
 日本の三景の一とするも宜也、・・・」とあり、ここで初めて「日本三景」という
 ことばが登場するのです。
 ここで興味深いのは、天橋立を日本の三景の一とすることは世に広くいわれている
 ことであって、それをあらためて実感したという文脈になっていることです。
 このころから旅行案内記が手軽に出版されるようになり、また浮世絵などで全国各
 地の紹介がなされることにより、日本三景が世に広く人々にみとめられることにな
 ります。(参考文献:宮津市史 通史編下巻)


 天橋立の美しく神秘的な姿  
 天橋立は美しく、そして神秘的です。どうしてこのような姿になったかと言いますと、
 宮津市史通史編上巻には以下のように示されています。

Amanohashitate_rekishi03_3


【1】約1.5万年前以降の気候温暖化により、海面は100年に1メートルという
   猛烈なスピードで上昇してきた。
【2】約8000年前には現海面よりマイナス20メートルで現在の天橋立と同じ位置
      に達した。このため北から南へ水中の砂州が形成され始めた。
【3】現在の砂州は約6000年前の最高水準後の低下期である約5000年前頃陸上
      にあらわれたであろう。当時の砂州は文珠との間に広い水路(古切戸)を隔ており、
      今より短いものであった。
【4】南砂州の形成は江戸後期以降である。これは砂の供給源である丹後半島部で森林
      伐採や火入れが活発になり、海へ流入する土砂量が増加したことが大きな原因と
      考えられる。以下略

 野田川から流れ出る砂粒と外海から流れ来る砂粒とがぶつかり合い、どんどん現在の
  ような姿になっていったのでしょう。分かりやすい例でいうと雪舟画の国宝天橋立図が
  ありますがこれはおおよそ500年前、たしかに現在より短い天橋立が描かれています。
 


 天橋立の由来・伝承  
 「丹後国風土記逸文」には次のように記してあります。

Amamohashitate_rekishi04


“与謝の郡。郡役所の東北隅の方向に速石の里がある。この里の海に長くて大きな岬が
  ある。前の方の突出部を天の椅立(はしだて)と名づけ、後の方を久志の浜と名づける。

  そういうわけは、国をお生みになった大神の伊射奈芸(いざなぎ)命が天に通おうと
  して梯子を造り立てたもうた。それ故に天の椅立といった。
  ところが大神がお寝みになっている間に倒れ伏した。そこで久志備(くしび・神異)で
  あられると不思議にお思いになった。それ故、久志備の浜といった。
  中ごろから久志というようになった(以下略す)” 

 国を生まれた伊射奈芸(いざなぎ)命が天に通うために梯(はし)を作られたが、
  命が寝ていられる間に倒れ伏した、という記事があり、これが名の起こりだとあります。
 また天橋立の由緒に関する伝承として『天橋立は”天の浮橋”である』とも言われて
  います。では「天の浮橋」と何なのでしょう?それは古事記にまでさかのぼる必要が
  あります。
 天地初めてひらけし時、高天の原に成れる神の名は、天之御中主神。で始まる
  日本最古の歴史書には、二柱の神が日本の国土をおつくりになるくだりでこのように
  書かれています。

Amanohashitate_rekishi02_2


“ここに天つ神諸の命もちて、伊邪那岐命、伊邪那美命、二柱の神に、「この漂へる国を
   修め埋り固め成せ。」と詔りて、天の沼矛を賜ひて、言依さしたまひき。
   故、二柱の神、天の浮橋に立たして、その沼矛を指し下ろしてかきたまへば、しほこを
   ろこをろにかき鳴して引き上げたまふ時、その矛の末より垂り落つるしほ、累なり積も
   りて島と成りき。これオノゴロ島なり。” 

 要するに、有名なくにつくりの場面で二柱の神様がたっているのが「天の浮橋」なのです。
 ここで考えたいことは、どちらの伝承も、いざなぎ・いざなみの神による日本の国の
「くにつくり」の場面に関係しています。
 神話に関係がある土地柄というのは大変意義深いものがあり、実際の日本の「くにつくり」
  の場面にこの天橋立地域が深く関係していたのではという推測が立ちます。
 天橋立がある丹後半島全域にはこのような推測を裏付けるような古墳や鏡の出土など歴史
  的な発掘が数多くなされています。そのような調査から大和朝廷成立に大きな影響力を
  およぼした王国がこの丹後にあったのではないかと言われています。

いま泣いたカラス にんげんだもの  相田みつを 氏

110731_ningendamono


いま泣いたカラス
 柔 軟 心

いま泣いたカラスがもう笑う・・・・・・
子供の世界はいつでもそうだ
大人のわたしは
そうあっさりとはゆかない
面子やら体裁やら照れくさい
なんてことが
いつでもつきまとって
そんな早わざはできない

面子、体裁、照れくさい
みんなまわりを気にしてのこと
なんで気にするの・・・・・・
少しでも自分を
カッコよく見せたいと思うから
誰に見せたいの・・・・・・
それは人間
常識豊かな人間
分別豊かな人間
相手はいつも人間

幼い子供は
仏の世界にいるから
人間の常識を相手にしない
分別豊かな人間を
相手にしない

泣くときには全身で泣き
笑う時には全身で笑う
一生懸命泣いて
一生懸命笑う
しかも
泣くことから
笑うことへの
転換がすばやい
頭の切り替えが速い
なぜ---?

子供は頭がやわらかいから
子供はこころがやわらかいから
やわらかい仏のこころを
生きているから
柔軟心を生きているから

いま泣いたカラスが
もう笑う---

大人のわたしには
それができない
からだばかりでなく
頭が固いから
心が固いから

こころの化学方程式 27 DNA

DNA デオキシリボ核酸

デオキシリボ核酸(デオキシリボかくさん、Deoxyribonucleic acid:DNA)は、
核酸の一種である。
高分子生体物質で、地球上のほぼ全ての生物において、遺伝情報を担う物質と
なっている(一部のウイルスはRNAが遺伝情報を担っている。)。

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DNA の構成物質と二重螺旋構造

Agct_dna_mini

相補的塩基対:AとT、GとCが水素結合でつながる。

紙上に記されたDNA配列

Dna_alignment_written_in_paper


DNA はデオキシリボース(五炭糖)とリン酸、塩基 から構成される核酸である。
塩基はアデニン、グアニン、シトシン、チミンの四種類あり、それぞれ A, G, C, T
と略す。デオキシリボースの1'位に塩基が結合したものをデオキシヌクレオシド、
このヌクレオシドのデオキシリボースの5'位にリン酸が結合したものをデオキシ
ヌクレオチドと呼ぶ。

ヌクレオチドは核酸の最小単位であるが、DNAはデオキシヌクレオチドの高分子である。
核酸が構成物質として用いる糖を構成糖と呼ぶが、構成糖にリボースを用いる核酸は
リボ核酸 (RNA) という。ヌクレオチド分子は、リン酸を介したフォスフォジエステル
結合で連結し、鎖状の分子構造をとる。DNAには方向性があるという。複製の際、
DNAポリメラーゼは5'から開始し、3'の合成で終えるからだ。転写のときもこの方向性
に従う。

2本の逆向きのDNA鎖は、シャルガフの法則による相補的な塩基 (A/T, G/C) による
水素結合を介して、全体として二重らせん構造をとる。塩基の相補性とは、A、T、G、C
の4種のうち、1種を決めればそれと水素結合で結ばれるもう1種も決まる性質である。
2つのヌクレオチド鎖が互いの方向に逆となるよう水素結合で結ばれるために二重らせん
となる。この相補的二本鎖構造の意義は、片方を保存用(センス鎖)に残し、もう片方
は、遺伝情報を必要な分だけmRNAに伝達する転写用(アンチセンス鎖)とに分けること
である。また、二本鎖の片方をそのまま受け継がせるため、正確なDNAの複製を容易に
行うことができるため、遺伝情報を伝えていく上で決定的に重要である。さらにまれに
起こる損傷の修復にも役立つ。多くの場合、DNAは環状構造をとっている。

長さは様々で、塩基の対により形成されているため、長さの単位は二本鎖の場合
bp(base pair:塩基対)またはkbp (1kbp=1000bp)、一本鎖の場合 b または nt
(base、nucleotide: 塩基、ヌクレオチド)。

DNAの化学的性質

穏やかな方法で単離されたDNAは白色のフェルト状繊維で、そのナトリウム塩の水溶液
は粘性が高く、流動複屈折を示す。これは熱、酸、アルカリに容易に変性し、粘度は
低下し、乾燥すると粉末となり、もはや繊維状になり得ない。この変化から分子量は
数百万から2万〜3万程度に下がってしまう。この化学組成はアルカリに対しては安定性
が高いが、酸には弱く、容易にプリンを遊離する。この変化に伴い、デソキシペントース
のアルデヒド基が遊離し、シッフ試薬を赤紫に変色させる。この呈色反応をフォイルゲン
反応と呼び、これを利用して、DNAを含む核や分裂中の染色体を赤紫に着色して観察できる。

DNAの吸光度は塩基によって紫外線260nmを吸収極大としている。この値は、塩基が接近
しているほど小さい。塩基が極めて整然と、かつ接近している二本鎖DNAよりも、不規則
に配列しているときの一本鎖DNAのほうが光を吸収する力は強い。例えば、A260=1,00で
ある二本鎖DNAと同濃度の一本鎖DNAについて、A260=1、37である。
変性したDNA溶液から、未変性状態のDNA状態と同じDNAを作ることができる。
異なる分子種から得た一本鎖の試料を混ぜて再結合DNAを形成させる手法をハイブリッド
形成という。

DNAとRNA

DNAとRNAはともにヌクレオチドの重合体である核酸であるが、両者の生体内の役割は
明確に異なっている。DNAは主に核の中で情報の蓄積・保存、RNAはその情報の一時的な
処理を担い、DNAと比べて、必要に応じて合成・分解される頻度は顕著である。DNAとRNA
の化学構造の違いの意味することの第一は「RNAはDNAに比べて不安定である」。両者の
安定の度合いの違いが、DNAは静的でRNAは動的な印象を与える。

化学構造の相違

DNAとRNAの化学構造の違いの第一は、構成糖が、RNAはリボースで、リボースから2'位の
水酸基で酸素が一つ少ない2'-デオキシリボースであることだ。これにより、構成糖の
立体配座が異なる。DNAではリボースがC2'-エンド形構造を取ることが多いが、RNAでは
2'位のヒドロキシ基の存在により立体障害が生じ、リボースがC3'-エンド型構造を取る。
このためDNAはB型らせん構造を取りやすく、RNAはA型らせん構造を取りやすくなるという
違いが生じる。この結果RNAのらせん構造は主溝が深く狭くなり、副溝が浅く広くなる。
らせん構造についての詳細は、記事二重らせんに詳しい。

1本鎖RNAでは2'位のヒドロキシ基が比較的柔軟な構造を取り反応性もあるため、DNAと
比較すると不安定である。水酸基の酸素には孤立電子対が2つあるため負の電荷を帯びて
おり、例えば、近接したリン酸のリンは周囲を電気陰性度の高い酸素原子に囲まれて
水酸基の酸素原子から求核攻撃を受けやすく、攻撃によりホスホジエステル結合が切れ、
リン酸とリボースの骨格が開裂する可能性があるなどDNAと比べて不安定である。この
特性から、翻訳の役割を終えたmRNAを直ちに分解することが可能になる(バクテリアでは
数分、動物細胞でも数時間後には分解される)。安定RNAでは1本鎖に水素結合を形成し、
らせん構造となるなど、多様な二次構造、三次構造を取り、安定性を増している。

糖に結合している塩基にも違いがあり、DNAはA、C、G、Tであるが、RNAはTがUに替わって
いる。ただし、DNA上にもUが稀に生じることがあり、また、塩基にTではなくUを用いるDNA
を持つ生物も存在する。圧倒的大多数の生物でDNAの構成塩基にUではなくTが用いられるの
は、同じピリミジン塩基であるCは自然の状態でも脱アミノ化することでUに置き換わること
があるからだ。そのため、U-DNAは頻繁に塩基配列が変化し、またそれを防ぐためには、
損傷してUに変化したCと元々がUであるのと識別する必要があるという問題がある。TはUの
2'にメチル基がついている構造をしている。メチル基は水素結合に係わるものの他の原子
には殆ど反応しない。また、Uに比較してCからは容易に生じず、Cの損傷によって生じた
Uを容易に検出できる。 以上より、DNAではUではなくTが用いられているが、ウラシルは
チミンよりエネルギー的に有利であるため、RNAではウラシルが用いられている。

物理化学的性質の相違

DNAとRNAの物理化学的性質について。DNAとRNAはともに紫外線である波長260nm付近に吸収
極大を持ち、230nm付近に吸収極小を持つ。この吸光度はタンパク質の280nmよりもずっと
大きいが、これはDNAとRNAの塩基はプリンまたはピリミジンに由来するためである。ただし、
二重らせん構造のDNAの場合、溶液を加熱するとその吸光度は増す(濃色効果)。これは、
DNAは規則正しい2重らせん構造ゆえ、全体の吸光度は個々の塩基の吸光度の総和より小さい
(淡色効果)が、熱によって水素結合が切れ、2重らせん構造が解け(核酸の変性)、個々
の塩基が自由になり、独自に光を吸収するためである。また、DNAとRNAはアルカリ溶液中で
挙動が異なる。RNAは弱塩基でも容易に加水分解するが、DNAは安定して存在する。

細胞内でのDNA

真正細菌において核DNAは通常環状DNAとしてむき出しの状態で存在し、細胞質で核様体を
形成する。また、プラスミド (plasmid) と呼ばれる核外の環状DNAが存在することがある。

真核生物においては細胞核内に線状DNAとして存在し、ヒストンと結合して染色体を形成
している。ちなみに動物細胞は直径が1000分の5ミリメートル程しかないが、その中のDNA
をつなげてまっすぐに伸ばすと2メートルにも達する(ヒトの場合)ため、普段は非常に
高度に折りたたまれている。染色体はヒストンによってDNAを収納するための箱といえる
(詳細はクロマチン)。DNA合成酵素は、DNA合成の際にプライマーと呼ばれる短鎖RNAを
必要とし、プライマーは後に除去されてしまうため、線状DNAはDNA合成の度に短くなって
しまうことになるが、これを防ぐために末端修復酵素(telomerase; テロメレース)が
働いて短くなった分を補うようになっている。このテロメレースの働きが鈍ることによっ
て老化が進むとも言われている。

古細菌は真正細菌と同じように環状DNAとして細胞質に存在するが、真核生物と同じように
ヒストン様タンパクと結合してクロマチン様構造をとる。

またオルガネラでもミトコンドリアや葉緑体は独自のDNAを持つ。このことがオルガネラ
の由来に関する膜進化説に対する細胞内共生説の証拠であるとされている。形状は環状の
ものもあれば、そうでないものもある。

細菌や酵母などではDNAは環状のプラスミドとして存在する。

DNAの含有量

核内のDNA含有量は生理的条件に左右されない。すなわち一般的な体細胞は二倍体で、
卵・精子等は半数体である。つまり卵・精子の核のDNA含有量は、その生物の体細胞のほぼ
半分である。DNA含有量は個々の生物で特有であり、一つの種類で、二倍体ならばどの種類
の細胞であろうと値は一定である。脊椎動物では両生類では特に高い。哺乳類では種類ごと
の含有量の差が小さく、6~7×10^-12gぐらいであり、鳥類はその半分ぐらいである。
この現象は、複製のためにあり、体細胞分裂ごとにDNAは2倍に増加して、2個の娘細胞に
等分される。

DNAの合成は染色体が出現する分裂期ではなく、静止核の時期である間期のS期に行われ、
分裂期は合成されたDNAを娘細胞に等分する時期に当たる。詳細は細胞周期参照。またDNAは
分裂間期から分裂期までの間、転写をせず、安定な状態で、娘細胞の中に入れられる。

DNAの合成

デノボ合成 食物から摂った糖やアミノ酸などを元に肝臓で合成する。デノボ合成を参照。
サルベージ合成 食品から摂取されて分解経路に入ったヌクレオチドを再利用する。サル
ベージ経路を参照。

DNAの材料

ヌクレオチド及びその結合体であるポリヌクレオチド、DNA、RNAは生物を原料とする
ほとんどの食品に微量含まれており、魚の白子や動物の睾丸などでは含有率が高い。
DNAを摂取すると、体内でいったんヌクレオチドに分解された後、ヌクレオシド3リン酸
となり、RNA、DNAを効率的に合成する材料となる。

工業的に効率的に分離するための原料としてサケの白子やホタテガイの生殖巣などが
利用されている。

遺伝情報の担い手としてのDNA

Dnasplit

DNAの複製

全ての生物で、細胞分裂の際の母細胞から娘細胞への遺伝情報の受け渡しは、DNAの複製
によって行われる。DNA の複製はDNAポリメラーゼによって行われる。

DNAが親から子へ伝わるときにDNAに変異が起こり、新しい形質が付加されることがあり、
これが種の保存にとって重要になることがある。

細菌など分裂によって増殖する生物は、条件が良ければ対数的に増殖する。その際、複製
のミスによって薬剤耐性のような新たな形質を獲得し、それまで生息できなかった条件で
生き残ることができるようになる。

有性生殖をする生物において、DNAは減数分裂時の染色体の組み換えや、配偶子の染色体
の組み合わせにより、次世代の形質に多様性が生まれる。

生命の設計図としてのDNA

DNAは生命の設計図とよく言われるが、これはDNAの塩基配列がタンパク質のアミノ酸配列
に対応しており、生命現象の大部分はタンパク質が担っているため、「タンパク質の設計
図」=「生命の設計図」ということである。

連続する3つの塩基配列により、1個のアミノ酸がコードされる。生命体を構成する蛋白は
20種のアミノ酸をからなっているので、開始・終止を示すコードを含めて4塩基で表現する
為には、3つの塩基が必要かつ十分なものである。

DNAのタンパク質合成によって新陳代謝やオペロンは行われる。

DNAによるタンパク質合成の順序はセントラルドグマに従う。DNAのタンパク質をコードする
部分は外部からの刺激に応じ、RNAポリメラーゼにより、mRNAに転写される。その後、
mRNA内でイントロンを除去して遺伝情報を編集(スプライシング)、次にリボソーム内で
タンパク質に翻訳される。

3本鎖DNAの存在について

これまで2本鎖、もしくは1本鎖のみと考えられていたDNAであるが、近年3本鎖DNAの存在が
示唆されてきている 。

通常、DNAは真核生物の細胞内では2本鎖の状態で存在している。そのDNAのGC含量にもよる
が、DNAは60℃前後で水素結合が壊れて1本鎖となる(Tm値)。逆に温度が下がり、0℃を下
回るあたり(Bm値。若干の幅がある)で細胞質内のリン酸基を中心に3つの塩基が同じ高さ
に来ることがある。

この場合、事実上3本のDNA鎖が並列に存在することとなり、DNAは3本鎖となる。リン酸を
必要とするため、単純なDNA溶液のみでの実験を行っても、in vitro(試験管内などの人工
的に構成された条件下)での証明が難しい。今後はより再現性を高めた研究が進むものと
期待されている。

3本鎖となったDNAにおいても、そのねじれは2本鎖の場合と変わらず、約10.5塩基ごとに
1周である。3本鎖になることにより、2本鎖の場合のDNAの一次構造の保持への負担はより
軽くなると思われがちである。しかし、実際に保持エネルギーを計測すると3本鎖DNAの方
がエネルギーが大きく、遥かに不安定であることが実験的に証明されている 。

なお、一部の担子菌類では、自然界で正常に存在している状態で3本鎖のDNAを有するもの
が見つかっている。これらのDNAが転写・複製される場合、3本が同時にほどけるのではな
く、1本ずつ順番にほどけて複製される。そのため、これらの生物がDNA複製を行う際生体
内のDNA量を計測すると、ある1点で急激に増加するのではなく段階的に増加していること
がわかる。

18 大道廃れて、仁義有り(仁義無用) 老子 無知無欲のすすめ

大道廃れて、仁義有り。智慧出でて、大偽有り。六親和せずして、考慈有り。国家
昏乱して、貞臣有り。

マーフィー 100の成功法則 47

こんなふうにかんがえれば、三カ月で収入が三倍になる!
    富める者は、ますます富む。

 「持っている人にはなお与えられ、持っていない人からは、もっているものまで
取り上げられるであろう』(ルカ伝十九章二十六節)。これは「富める者はますま
す富み、貧しき者はますます貧しくなる」という意味ですが、聖書の言葉とは思え
ぬほど残酷なひびきがあります。しかし真理です。
 真に富める人というのは、思考することの持っている創造力について知っており
豊富と繁栄の思想を、たえず強く潜在意識に刻印しつづける人です。
 すべての根源である心の限りない富に注意を払う人は、ますます富みます。地に
落ちた一粒の種は、やがて数百の種を産むように、あなたの富の種(富の考え)は、
やがてあなた自身の経験するところとなり、おびただしく倍加されてその姿を現わ
します。
 マーフィー博士の知り合いの不動産業者は、はじめすべての物は限定されたもの
であり、特に国の富は大富豪たちの一族によって占められて支配されていると考え
て、憤慨しておりました。また、そういう社会だから、他人にきつい値切りを強要
したり、買い占めて人を窮地におとしいれたり、人の無知や知識不足に乗じて得を
しなければ、成功できないと考えていました。そして、競争こそ勝利の道だと考え
ていました。
 ところがマーフィー博士を通じて、富は無限であることを知らされたのです。他
人のものを取り上げることなしに、自分は何でも手に入れることができるのだと悟
ったのです。そして、競争よりも、人と協力して事を運ぶ道を選びました。
 彼は「神の限りない富は、私が日ごとに豊かになっていく」という祈りを三カ月
唱えつづけけました。そして、その三か月のうちに、彼の収入は三倍になったので
す。心の富める者はますます富むのです。

マーフィー 100の成功法則 46

貧しい”炭鉱夫の息子”でも、”一流の外科医”になれた!
    富は心の状態であるが、同時に心の状態が富を作り、
    名声を作るのだ。

 マーフィー博士が知り合いになった外科医の話です。この外科医はウエールズ
の炭鉱夫の息子でした。父は低賃金で働いていたため、この少年もはだしで学校
に通ったぐらいでした。そして、肉も大祭日以外は食卓にのぼることがありませ
んでした。
 ある日、この少年は、外科医の手術によって友達の眼病が治ったのを見て感激
し、父親に「外科医になりたい」と言ったのでした。彼の父はこう答えました。
「お父さんはお前のために二十五年間も貯金してきて、いま、三千ポンドもある
んだ。これはお前の教育のためなんだが、それよりもお前の医学の勉強が全部終
わるまで手をつけないでおいた方がよいと思う。学業がすんだらハーリー街(ロ
ンドンの一流の医者が集まっていることで有名な通り)にでも立派な設備をした、
言い診療所を開くためにそれを使うというのはどうだろう。その間に利子もつく
から、お前が使いたい時は、いつ使ってもいいんだよ」
 この父の温かい思いやりと配慮は、この少年をふるいたたせるに十分でした。
彼はそのお金には開業するまで手をつけないことを約束し、猛烈に勉強して医学
の専門校に進学し、アルバイトしながら卒業しました。
 彼の卒業の日、父は言いました。
「お父さんはしがない炭鉱掘りをしてきて、それでどうなったわけでもない。銀
行には一文もないし、いままでもなかったのだ。が、お父さんはお前が自分の中
にある無限の金鉱を掘りあててもらいたいものだと願ったのだ」
 その若い外科医は、あまりにびっくりして、しばらく何のことかわからないぐ
らいでした。しかし、銀行に三千ポンドあると信じたことは、実際、持っている
のと同じ作用をして、自分の目的を達成させたのだということを悟りました。
 外的なことは内なる確信の表われなのです。

2011年7月30日 (土)

トマトとメロン にんげんだもの  相田みつを 氏

110730_ningendamono

トマト と メロン

トマトにねえ
いくら肥料やったってさ
メロンにはならねんだなあ

トマトとね
メロンをね
いくら比べたって
しょうがねんだなあ

トマトより
メロンのほうが高級だ
なんて思っているのは
人間だけだね
それもね
欲のふかい人間だけだな

トマトもね メロンもね
当事者同士は
比べも競争もしてねんだな
トマトはトマトのいのちを
精一杯生きているだけ
メロンはメロンのいのちを
いのちいっぱいに
生きているだけ

トマトもメロンも
それぞれに 自分のいのちを
百点満点に生きているんだよ

トマトとメロンをね
二つ並べて比べたり
競争させたりしているのは
そろばん片手の人間だけ
当事者にしてみれば
いいめいわくのこと

「メロンになれ メロンになれ
カッコいいメロンになれ!!
金のいっぱいできるメロンになれ!!」
と 尻ひっぱたかれて
ノイローゼになったり
やけのやんぱちで
暴れたりしているトマトが
いっぱいいるんじゃないかなあ

こころの化学方程式 26 分子の色

分子の色

物質に色がついて見えるのは、その物質を構成する分子が特定の色を
吸収してしまい、残りの光が反射して目に入ってくるからである。
それでは、いったい分子のなにが色を吸収するのだろうか。
 それは、まさにこのシリーズの主役である電子である。簡単に言っ
てしまうと、どのくらいの量の電子がどれだけ広い範囲をどの程度の
自由さで動き回れるかで、どういう色の光をどのような強さで吸収す
るかが決まってくる。自由に動ける電子はπ電子とか非共有電子対で
ある。このような電子を持っていない分子は可視光線を吸収できない。
したがって色もない。私たちが色と言う時は必ず可視光線を意味する。

ビタミンA1 を2つ結合させた形のβ-カロテンは特に4550Åの光を
強く吸収する。光(青)を吸収すると、その補色である黄橙色が見え
るはずだが、実際にβ-カロテンはニンジンのような色をしている。
β-カロテンは黄色野菜の色のもとである。

化学式 C40H56

Betacarotene3d_4

β-カロテン(ベータカロテン、β-carotene)は、植物に豊富に存在する
赤橙色色素の一つ。両末端にβ環を持つ最も一般的なカロテンである。
ビタミンAの前駆体(不活性型)である。テルペノイドの一つであり、
水には溶けないが脂溶性は大きい。

分子構造はKarrerらによって推定された。自然界ではβ-カロテン-15,
15'-モノオキシゲナーゼ(EC 1.14.99.36) の酵素反応を受ける。
β-カロテノイドはゲラニルゲラニル二リン酸から生合成される。

17 大上は下これ有るを知る(理想の政治(3)) 老子 無知無欲のすすめ

大上は下これ有るを知るのみ。其の次は親しみてこれを誉む。其の次はこれを
畏る。其の次はこれを侮る。
信足らざれば、焉ち信ぜられざること有り。
悠として其れ言を貴くすれば、功は成り事は遂げられて、百姓は皆我れは自然
なりと謂わん。

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