定年後だから楽しめる

　「吐き出す」ことがストレスの解消法ではない！

　ある女性の話です。彼女は結婚生活に行きづまり、悩みをかかえていました。
彼女が訪れたカウンセラーは、夫に対して抱いている怒りや憤りを、夫に向か
って吐き出してしまいなさい、と助言しました。

　私は彼女に、カウンセラーの助言はナンセンスで、事態を悪くするだけだと
話しました。相手に対する破壊的な感情を吐き出せば、ストレスを解消できる、
という考え方はばかげています。

　夫に対する場合であれ、子供に対する場合であれ、愛や真心や温かな気持ち
を言葉に出して表現した場合、その気持ちは消えてなくなるということはあり
ません。表現することで、潜在意識が愛や好意をさらに拡大することはあって
も、愛や好意を消滅させてしまうことなどあり得ないのです。

　絶対的な愛は、すべての人の内に宿っています。周囲の人々に愛の振動とや
さしさを放出することこそ、大切なのです。そうすれば、あなたの精神と心に
宿るこれらのよい特性がさらに拡大され、強化されるのです。

　夫婦二人の気持ちが同じレベルであれば、幸せな結婚生活を送ることはでき
ます。正しい行動の原理はありますが、間違った行動の原理は存在しません。
正しい考え、正しい気分、正しい行動こそが、精神に調和をもたらすのです。
愛にも正しい行動にも、ペナルティはありません。

　「ありのまま」という問題－－－エチオピア皇帝とムッソリーニの決定的な違い

　第二次世界大戦中、イタリアに独裁政権を樹立したムッソリーニは、自分には
エチオピア皇帝のハイレ・セラシエのような尊厳が備わっていないことを悩んで
いました。二人の絶対的な違いは、ムッソリーニは英雄としてまつりあげられな
がら、どこか自分の威信に不安を持っていたのに対し、ハイレ・セラシエは、イ
ギリスに亡命したときでさえ、「私は皇帝である。いずれ、ふたたび皇帝として、
支配者として、わが国へ帰るだろう」と宣言していることからもわかるように、
生まれながらの皇帝であり、栄光も威厳も自分に備わったものとして不動の認識
をもっていたことです。

　自分のありのままの姿を認め、ありのままに振る舞うことです。そしていれば、
たとえワンランク上の人たちの中に入って行動しても、ストレスには感じず、結
果はすべて問題なく、うまく運んでいくはずです。

　”意志薄弱”男の、見違えるような「変身」ぶり！

　ある男性は、調和と健康と平和と達成を手に入れたい、と心に決めました。
　彼は毎晩、次のように宣言する習慣をつけました。

「私は平和に満たされ、全能の力が全身にみなぎり、自由と平和、調和、強さが
満ちあふれています。私の決意は固く、全能の力が必ず私を守ってくれます」

　平和と勝利、達成感に満たされた新しい彼が生まれました。
　このきっかけは、調和、健康、平和、達成……、すべてのものが完全な形で、
すでに潜在意識の形で存在していることを示したことでした。

駅構内に植えてあった花。
名前はわからない。

でも、一生懸命咲いていた。

　逃げさえしなければ、多少のストレスは”いい刺激”に！

　人間は個人差が大きい生き物で、かなり無理をしても病気にならない人が
いるかと思うと、一方では、慎重に体をいたわっているのに、病気ばかり
している人がいます。

　理由ははっきりしています。心の持ち方、つまり、心的態度がそれぞれ違う
からです。生まれながらの体質や遺伝因子も無視できませんが、多くの場合は、
その人の心構え、気質・生活が健康を左右しています。

　ストレスに弱い人は、この気質がわざわいしていることがほとんどです。
　では、ストレスにどう対処したらいいのでしょうか。答えは、これまで述べ
てきた潜在意識の法則を応用することです。すなわち、どんなことでもプラス
思考で処理するのです。どんな状況にあっても、破壊的、絶望的、悲観的に
考えないことです。

　ストレスには、いいストレス（ユーストレス＝好ましいストレス）もあります。
　人間は環境適応の動物で、多少ならば不利な状況、不本意な事態であるほうが、
発奮したり、情熱を燃やしたりする傾向が強いのです。したがって、ストレスに
立ち向かうためには、それが自分にとっていい刺激になるのだ、と断言するくら
いの前向きの強い考え方が必要です。

　最も避けなければならないのが、ストレスから逃げることです。
　潜在意識は、そんなあなたには正しい道を示しません。
　どんなことがあっても、マイナスの考え方を持ってはいけないのです。
　つねにマイナスを避け、ポジティブに。これが原則であり、鉄則です。
　これが、究極的に健康と富と成功を得るためのゴールデン・ルールです。

無力だとは思っていたけど、人の為になっているし、力になることだってあるんだ。

　欲望に、
　適齢期はない。

ほめ言葉で、
心を大掃除しよう

　重箱の隅をつつくようにして、他人の失敗を探し求める人は、
　心が汚れていきます。

　人に好かれていると実感できれば、自分自身の存在価値が感じられ、自己愛
も高まるでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◎他人の失敗を、探し求めない。

　うちは問題を抱えている。
　アップルの理念がみんなから忘れられてしまったという問題だ。
　というより、うちの従業員の中にも忘れてしまったのが多い。
　だから、アップルとは何かっていうのを、
　もう一度伝える方法を考える必要があった。
　自分たちが何者か、どういう存在か、
　何を大切にしているかを伝えるには
　とうすればいいか頭を悩ませて、
　一番いい方法として思いついたのが、
　尊敬する人間がわかれば
　本人の人となりについて多くがわかるってことだった。
　だから、僕たちが尊敬している人物を伝えることにしたんだ。
　『Think Different (発想を変えよう)』の
　キャンペーンはそういうことさ。
　僕たちが素晴らしいと思っている人たち、
　今世紀の偉人だと思っている人たちを伝えることにした。

原子半径の周期性

　原子のはいろいろな特性・反応性があります。それらのなかまには周期表の順に
したがって、繰り返し変化するものがあります。
そおようなものを周期性のある変化といいます。

（２）原子半径の測定

　　ところで、原子半径はどのようにして測定するのでしょう？これは意外と難し
　い問題です。簡単には同じ原子からできた分子、等核二原子分子の結合距離の半
　分を原子半径とするものです。しかし、二原子分子をつくらない原子もあります。
　最近用いられる方法は、量子化学計算による最外殻の軌道半径を用いる方法です。
　本書の図もそのようなものです。

　　原子半径のほかにイオン半径というものもあります。中性の原子から電子を取
　り去ったものが陽イオンであり、付け足したものが陰イオンです。したがって同
　じ原子なら、半径は陽イオン＜中性原子＜陰イオンの順になります。