定年後だから楽しめる

「自分で自分を治す力」を高める究極の法

　誰の中にも、潜在意識という形で、無限の治癒力が備わっています。それを引き出し、
思う存分働かせれば、自分で病気を治せるようになります。

　病気は医師や薬が治すのではなく、あなた自身が治すのです。心の底から湧き起こっ
てくるエネルギー、やる気、元気、心の平安……。これらは皆、潜在意識の持つパワー
です。このような潜在意識のパワーをあふれるほど沸かせてそれを前向きに生かせば、
病気は快方に向かい、やがて治ります。

”今日一日に感謝して、目を閉じる”

　腫瘍マーカーという体内にガン細胞がどのくらい存在するかを知る検査では、
相当高い数値が出ている彼女が、なぜ、こんなに元気に、イキイキとした毎日
を送っているのか、その秘訣は彼女の心的態度にあるといえるでしょう。

　彼女はごく自然に、毎日、自らの心の内奥に向かって感謝の思いを伝えるよ
うになったのです。
「今日一日を元気に過ごさせてくれてありがとう。今日のような明日が来ます
ように」
　そういって、床に入るのです。

　その思いが潜在意識に届けられ、潜在意識は今日と同じように元気な明日を
実現してくれるのです。

　特に、彼女が毎日、自分の内奥に向かって感謝していることは注目に値しま
す。感謝の念は、潜在意識をいちばん強力に働かせる力となります。彼女のよ
うに感謝することを毎日続けていれば、誰よりも充実したすばらしい人生を生
きられるのです。

ガンと共存してしなやかに生きる素敵な女性

　とある女性は３３歳のとき、乳がんになり、片方の乳房を失ってしまいました。
手術後１年程、子供を連れて実家の病院で養生し、東京に帰ってきた彼女を待って
いたのは、夫からの唐突な離婚の申し出でした。好きな女性ができたというもです。

　気丈な彼女は、そいい出されたらもうおしまいだと考え、すぐに離婚に応じると
仕事を再開し、以来、二人の子供をずっと一人で育ててきました。

　数年前に乳がんの転移が発見され、その後、転移は徐々に彼女の体をむしばんで
います。さまざまな検査が示す数字は悪化の一途なのです。それなのに、
「医者である自分でさえ、なぜ、こんなに元気でいられるのかわからない」
　と彼女自身がいうほど、彼女は毎日エネルギッシュに活動しています。

　いまも、月～土曜日まで休みなく働いています。二人の子供はまだ学生。生活費、
教育費の負担は彼女の肩にかかっています。忙しい仕事の合間には、ボランティア
で、同じ病気で苦しむ患者さんと医師の橋渡し役にも努めています。医者と家族と
患者の両方の立場を理解できる彼女の存在は貴重です。

成功する人は「言葉の魔術」を知っている

　成功者と呼ばれる人、社会的に脚光を浴びている人は、言葉の選び方を知っています。
この事実はきわめて重い意味を持っています。言葉は潜在意識に命令を伝えるものだから
です。

　成功者はつねに、言葉を肯定的に使うのです。何かを選ぶ場合も「これにしよう。これ
がいちばんだ」といいます。
　また、成功者はきれいでおだやかな言葉を選んで使います。

　言葉はつねに肯定的に使う必要があります。他人に向けられた言葉でも、使った本人の
潜在意識に刻み込まれてしまいます。

「地獄でホトケ」のアドバイスで、今は”天国”生活！

　現実が苦しいものだとしたら、苦しみから解放された未来の自分を想像する。そし
て、その想像が現実のものになると、ただ、信じてください。

　かつての未来であった現在は、悩みと不安に満ちた過去と地続きです。でも、その
様相は天と地ほど違っています。

　意識を変えるだけで、潜在意識は天国でも地獄でも引き寄せます。

自分を苦しめる”小悪魔”の効果的な撃退法

　人生は、瞬間、瞬間が連続して成り立っています。人生を織り上げるのは、いま
この瞬間、いま、手にしている現実だけなのです。

　未来は現在と地続きです。未来がある日、ポンと訪れてくるわけではありません。
あなたの未来はいま、あなたの心の中にあり、それは現在のあなたの思考や信念、
行動によって決まります。つまり、未来とは、現在から到達した結果なのです。

　不安や後悔にさいなまれず、現実を素直に受け入れて行動する。それが、あなた
の願望をかなえる、いちばん確かな姿勢です。

自分の「生き方モデル」に最接近する法

　あなたは自分の人生という航路を行く船の船長です。自分の運命の支配者である
ことを忘れてはいけません。

　航海図に当たる人生設計図は潜在意識にあなたの人生の方向性を示すことになり、
そこにこうしたいという願望を伝えれば、潜在意識はその方向に向かって力強く、
前進を始めます。

　自分の身の回りの自分の人生はこうありたいと願う方法は、自分の理想の人生を
歩むのに、かなり効果がある方法です。潜在意識はそのリアルな映像をそのまま受
け入れ、それを現実化するために、あらゆる力を動員するからです。

　理想に近づくのに最も大切なのは心構え、心の状態です。
　心でどう思ったか、どう考えたかは、理想像を実現するために最も重要な要素です。
　本気で、自分はそうなると固く決意することです。強く願うことです。

「反省する」のはいいが、”反作用”に注意！

　反省とは、多くの場合、自己卑下につながり、「自分はやっぱりダメな人間だ」と
いうイメージを反復することとイコールなのです。あらゆる自己非難や自己批判は、
即刻やめるべきです。反省しなければならないような過去は、一刻も早く、きれいさ
っぱり忘れてしまったほうがよいのです。

　打ち消したいような過去は早く忘れ、達成、勝利、成功した自分をありありとイメ
ージしましょう。そのほうが反省するよりも、ずっとよりよい結果をもたらします。

他人を祝福するほど、あなたに幸せが訪れる

　マーフィーの法則を思い出して下さい。他人に対してよい思いを抱けば、そのよい
思いは鏡に映し出されたように、必ず、自分に返ってきます。
　他人の幸せや成功は妬んだり、羨むのではなく、心から祝福しましょう。

　他人の成功や幸福を心から祝福できる人は、気がつくと、自分もそれと同じような
幸福を手に入れているものです。
　マーフィー博士の言葉です。

「プログラミング方法」で非行グループが生まれ変わった！

　教育現場でも、潜在意識の法則を活かした、こんな例があります。

　自分の将来像を皆の前で発表する。そうした出来事が彼、彼女たちをしだいに
変えていったのです。

　自分が将来、こうなりたいという希望を具体的に口にすると、潜在意識はその
方向に向かってプログラミングを始めます。