【100】まあまあの人生 (完)
本田宗一郎 100の言葉
第4章 生きる
まあまあだったな。
ここらでいいという
ことにするか。
1973(昭和48)年、宗一郎がホンダの社長退任を決断し
た後、パートナーである藤沢武夫にかけた言葉である。
2人の間に長々とした言葉は不要だった。
「まあまあの人生だったな」と宗一郎が語ると、藤沢もまた「そ
う、まあまあさ」と笑った。そして2人は互いに短く礼を言い合
って、時代を駆け抜けた伝説のコンビは解散となったのである。
「まあまあだった」----願わくば、そう振り返ることのでき
る人生を送りたい。
別冊宝島編集部 偏
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