【99】日本の石組み
本田宗一郎 100の言葉
第4章 生きる
西洋の庭なら石をまるごと見せるが
日本では7分まで土に埋めてしまう。
そして見えないところを想像させる。
それが日本の良さです。
新宿区西落合にあった本田宗一郎の自宅には、大きな庭のなか
に人工の川があって、そこに鮎が飼育されていた。
毎年夏になると、宗一郎は鮎釣りパーティーを開催し、客人た
ちをもてなすことで有名だった。
その庭に配置された石は、半分以上が土のなかに隠れていた。
宗一郎はその石についてこう語っている。
「見える部分のかげに、どれだけ多くの見えない部分があるか、
会社の連中についても、同じことを想像するんです」
別冊宝島編集部 偏
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