【93】シャガールとの対話
本田宗一郎 100の言葉
第4章 生きる
私も無我夢中で
仕事をした経験があるが
先生のの絵にも「無の境地」が
あるのではないですか。
1980(昭和55)年、南仏に住んでいた絵画の巨匠シャガ
ールに面会した宗一郎。めったに人と会わないというシャガール
は、ひとたび絵を絵を描き始めると、他のことはすべて後回しに
する生活だった。
「あなたの絵は日本でもずいぶん好かれている」
そう伝えると、シャガールは「どうしてだろう」と不思議がっ
た。そこで宗一郎は自分なりに感じ取ったシャガールの絵の魅力
を伝えたのである。
シャガールは大きくうなずき、宗一郎の手を固く握った。
別冊宝島編集部 偏
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