行動

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

« 2018年10月 | メイン | 2018年12月 »

2018年11月

2018年11月30日 (金)

【93】シャガールとの対話

本田宗一郎 100の言葉
第4章 生きる

私も無我夢中で
仕事をした経験があるが
先生のの絵にも「無の境地」が
あるのではないですか。

 1980(昭和55)年、南仏に住んでいた絵画の巨匠シャガ
ールに面会した宗一郎。めったに人と会わないというシャガール
は、ひとたび絵を絵を描き始めると、他のことはすべて後回しに
する生活だった。

「あなたの絵は日本でもずいぶん好かれている」

 そう伝えると、シャガールは「どうしてだろう」と不思議がっ
た。そこで宗一郎は自分なりに感じ取ったシャガールの絵の魅力
を伝えたのである。

 シャガールは大きくうなずき、宗一郎の手を固く握った。

別冊宝島編集部 偏

2018年11月29日 (木)

【92】握手の旅

本田宗一郎 100の言葉
第4章 生きる

私は本を読んでいても
あんまり立派ななことが
書いてあったらもう絶対に
読む気がしないんだ。

「言葉には嘘があるが、製品には嘘がない」

 これは職人として生きた宗一郎がよく語っていた言葉である。
実体験のなかから人生哲学を築き上げた宗一郎にとって、書物に
書かれた美辞麗句の類はリアリティーの感じられない「過去の遺
物」のひとつでしかなかった。

 宗一郎は虚飾に満ちた人生を否定していた。

「立派な本を出すよりも、ありのままに生きるほうが楽じゃない
か」

 そんな宗一郎の声が聞こえてくるようだ。

別冊宝島編集部 偏

2018年11月27日 (火)

【91】握手の旅

本田宗一郎 100の言葉
第4章 生きる

社長を辞めたあと
全国700の事業所を回った。
ひとりひとり手を握ったんだ。
士気を鼓舞する気じゃない。
自分が嬉しいからやるんだ。

 1973(昭和48)年に社長を退任した宗一郎は、「従業員
に直接お礼が言いたい」と考え、1年半をかけて全国のホンダ事
業所を回り、従業員ひとりひとりと握手をした。

 カリスマ創業者の訪問に感激した工場の従業員が油で汚れた手
を洗おうとすると、宗一郎はそれを制して強くその手を握ったと
いう。

「いいんだ。オレは油の臭いが大好きなんだから」

 宗一郎の「感謝の旅」はその後世界まで拡大し、足かけ3年の
プロジェクトになった。

別冊宝島編集部 偏

フォトアルバム
Powered by Six Apart
Member since 05/2011