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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2013年2月

2013年2月28日 (木)

89 【自己防衛】 マーフィー 人生成功の名言 389

【自己防衛】

 もしあなたが障害、遅延、困難などのことをいつまでも考えていると、あなたの
潜在意識はそれに反応します。それは、自分で自分の利益を阻んでいることになり
ます。

61 ブッダ いのちの言葉 宮下 真【著】

心の汚れは
その都度こまめに落とす

            聡明な人は、順次に少しずつ、
            その都度その都度、
            自分の汚れを除くことだ。
            銀細工師が、銀の汚れを除くように。

                           (法句経239)

大事に至らずにすむように

「大事は小事より起こる」という『老子』のことばがあります。
 銀は放っておくと黒ずんできますが、銀器の汚れをこまめに落とす銀細工師は、
日頃から小さな汚れも軽視せず、いわば大事に到らぬよう危機管理をしているのです。
居間や台所も、放っておけば少しずつ汚れがたまっていき、長い間そのままにしてお
けば、いざ掃除しようとしても汚れはなかなか落ちません。

 心も同じで、放っておけば必ず汚れがたまります。知らないうちに怠惰、慢心、
虚栄、貪り、怨みなどの悪い汚れがつき、放置すれば大きな過ちや災いを招きかねま
せん。

「賢い人は自分の心を点検し、その都度汚れを落とすべし」とブッダは教えます。
折々に少しずつでも善を行うことで、不善の汚れは取り除かれ、大きな悪や不幸とい
う「大事」に至らずにすむのです。

2013年2月27日 (水)

88 【心の毒】 マーフィー 人生成功の名言 389

【心の毒】

 怒りや憎しみは心の毒です。毒に当たって苦しむのは、あなた自身です。

60 ブッダ いのちの言葉 宮下 真【著】

ことばの怒りを封じ
愛語で善を広げる

            ことばが怒りを放つのを抑え守れ。
            ことばはよく制御せよ。
            ことばによる悪い行いを捨て、
            ことばによって善行を修めよ。

                           (法句経232)

おだやかな顔と愛のことばで

 ことばがむらむらと怒りを持たないようにするには、「和顔愛語」という仏教の特効薬
があります。これは「おだやかな笑顔(和顔)とやさしいことば(愛語)」で常に人と接
するということ。

 むかひて愛語をきくは、おもてを喜ばしめ、こころを楽しくす。
 むかはずして愛語をきくは、肝に銘じ、魂に銘ず。

 面と向かってやさしいことばをかけられたら思わず顔に喜びがあふれ、心は楽しく嬉し
くなる。人づてにやさしいことばを聞いたなら、嬉しさもありがたさも心に刻まれ、一生
忘れることはない---。愛語はまさに愛のことばなのです。

2013年2月26日 (火)

87 【やめるべきこと】 マーフィー 人生成功の名言 389

【やめるべきこと】

 自分以外の誰か、また、いかなる力を、不満や怒り、あるいは非難や酷評の対象とする
ことをやめなさい。そうしなければ、健康で、幸福で、創造的な生活を手に入れることは
できません。

59 ブッダ いのちの言葉 宮下 真【著】

からだの怒りを封じ
おのれを忘れて他を利する

            身体が怒りを放つのを抑え守れ。
            身体はよく制御せよ。
            身体による悪い行いを捨て、
            身体によって善行を修めよ。

                           (法句経231)

いまこそ慈悲喜捨・忘己利他の心

「身・口・意」の身を整え、身と心の全体で善を行えと教える句です。善とは、自分の利を
考えず、他者の利にのみ寄与するよい行動を起こせということ。

 仏教には「慈悲喜捨」や「忘己利他」ということばがあります。
 「慈悲喜捨」は次の四つの心(四無量心ともいう)が一体になったもの。

「慈」は貪りの心をなくし、人が幸福になることを願う心。
「悲」は怒りの心をなくし、人が苦しんでいるときは助けようとする心。
「喜」は妬みなどに苦しむ心をなくし、人の幸せを共に喜ぶ心。
「捨」は愛憎などの執着心をなくし、人々を差別せず公平に見る心。

仏道ではまずこれらの心を修め実践することが肝要とされます。

「忘己利他」は最澄が残したことばで、「悪事を己に迎え、好事を他に与え、己を忘れて他を
利するは慈悲の極みなり」(悪いことは自分が引き受け、良いことは他の人に与え、自分の利
は忘れて他人の幸せをはかることこそ慈悲の極みである)という一節から。

 自分本位のこの時代にこそ、大切にしたいことばです。

2013年2月25日 (月)

86 【エゴイズム】 マーフィー 人生成功の名言 389

【エゴイズム】

 あなたが他人のために祈るとき、あなたの心は広くなっているとはいえません。なぜなら、
他人のために祈るということは、自分のために祈るのと同じことだからです。

58 ブッダ いのちの言葉 宮下 真【著】

利己的な愛を捨てれば
憂いも恐れもなくなる

            愛するものから憂いが生じ、
            愛するものから恐れが生じる。
            愛するものを離れたものは、
            憂いはなく、もう恐れることはない。

                           (法句経212)

それは自分のための愛ではないか

 仏教では「愛」ということばは「執着」「」渇愛とほぼ同意で、あまりいい意味では
使われていません(愛語などの例外はあり)。代わりに仏教で愛情・慈愛を示すのは
「慈悲」ということばです。

 慈悲の語源は「慈=マイトレーヤ(楽を与える)」と「非=カルナー(苦しむこと)」
からきており、慈悲の心とは「与楽抜苦」、つまり人々を慈しみ、楽しみと安らぎを与え
るもの。そして苦しみを取り除き、悲しみを共にするという心をいうのです。仏さまの心
を「大慈非心」とか「大慈大悲」というのは、その慈悲心こその究極至上の愛であり、至
上の思いやりとされているからです。

2013年2月24日 (日)

85 【心の中の言葉】 マーフィー 人生成功の名言 389

【心の中の言葉】

 あなたの心の中の言葉は、あなたの声に出さない考えや感情を示し、あなたに対する
ほかの人の反応というかたちで実現されます。

57 ブッダ いのちの言葉 宮下 真【著】

その愛が苦を生むなら
愛する人とは会うな

            愛する人とは会うな。
            愛さない人とも会うな。
            愛する人に会わないのは苦しい。
            愛さない人と会うのも苦しい

                           (法句経210)

執着する対象さえなければ

 愛する人に会うのは喜びです。しかし、合えないことは苦を生み、合えない状態が
つづくなら苦しみばかりが大きくなります。本気で恋愛したことのあるある人や、やむを
得ぬ事情で家族と離れなくてはならなかった経験を持つ人なら、その苦しみはよくわかる
のではないでしょうか。この句にはつづきがあります。

   それゆえに愛する人を作るな。愛する人との別れは苦しい。
   愛する人も憎む人もいない者には、煩いも苦痛もない。(法句経211)

 別れは耐えがたい苦しみだ、だから「愛する人を作るな」とブッダの教えは明快です。
仏教でいうこの「愛」は、「執着」とほぼ同意なのです。人を愛するのも憎むのも、好き
嫌いにこだわるのも執着があるということ。その執着こそ「苦」の因であるゆえ、愛憎に
のたうち回るより、執着しない生き方を自覚的に目指せと、ブッダは教えているのです。

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