「限りなく少なく」豊かに生きる ドミニック・ローホー
6.「人間関係」を少なく、ゆるやかに
みんなと一緒より「自分らしく」を優先する
社会は、個人の「自立」を奨励していますが、その取り組みが十分徹底されていない ようです。ひと言で「自立」と言っても、生活環境や各々の能力もそれぞれ違います。
仕事を持ちバリバリ働くのが自分にいちばん合っていると思う人がいてもよいし、結 婚し専業主婦で子どもを立派に育てたいと思う人がいても、それはそれでよいのです。 自立にもさまざまなかたちがあってもいいのではないでしょうか?
とのときどきの風潮で一律に、みんなと同じようにしたいと考えるからフラストレー ションが溜まり、慢性的な不満や愛情不足に苦しむことになるのです。
また、何でも「みんなで一緒に」しようとする代わりに、私たちは自立、それも自分 らしくあることを優先するべきです。もちろん、友情や団結を否定しているわけではあ りません。それが自ら選択し、無償でするのであれば進んで行うべきです。
ドミニック・ローホー著
講談社
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