行動

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

« 2013年10月 | メイン | 2013年12月 »

2013年11月

2013年11月30日 (土)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

第1章のポイント

 

 周りから笑い者にされても、  自分で決めた生き方を信じる。

「平凡な人間であっても、  努力次第で偉人になれる」と信じる。

 周りからの嫉妬を、  さらなる飛躍の力にする。

 失敗をたくさん重ねた人間が、  偉大なことを成し遂げられる。

 相手の評価を気にするよりも、  自分が言いたいことを伝えることを優先する。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月29日 (金)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●「今日の運勢」は自分の行為によって決まる

 

 ある女性は、毎朝、テレビでよくやっている「今日の運勢」を必ず見るよう にしているそうです。

「あなたの今日の運勢は最高です」と言われた日には、気分も最高です。  ルンルン気分で出社でき、仕事も楽しくこなすことができます。会社の同僚 や上司たちへも機嫌よく接することができます。

 しかし、「あなたの今日の運勢は最低です」と言われた日には、気分が落ち 込んでしまいます。暗い気持ちで会社へ行き、心が乱れて仕事に集中できませ ん。そのためにミスばかり繰り返して、同僚に迷惑をかけ、上司に叱られます。

 しかも、そこで素直に「すみません」と謝ることができずに、「だって、し ょうがないじゃありませんか」と、腹を立てて言い返してしまう有様です。

 確かに、人の運勢が日によって変化するのは事実でしょう。  しかし、自分の運勢を「テレビで言われてことを信じて決める」のは、あま りいいことではないように思います。

 自分の運勢は「自分で決める」ものではないでしょうか。

 それを「人の言うこと」で決めるのでは、気分が振り回されて、自分らしい 生き方をするのがむずかしくなってしまいます。

 鎌倉時代の思想家である吉田兼好は、『徒然草』という著書の中で、「吉凶 は人によりて日によらず」と述べています。

「はじめから、その日は運勢が吉だとか、あの日の運勢が凶だと決まっている わけではない。その人がいい行いをすれば、その日の運勢は吉となる。悪いこ とをすれば凶となる」という意味です。

 運勢というのは、その人の行為によって決まると、兼好は教えているのです。 「いいことをする」ことを心がけていれば、今日も、明日も、あさっても、「 運勢のいい日」になるでしょう。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月28日 (木)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●誤解に基づいた話は、断固とした態度で否定する

 

 ある若手の男性社員が、ある日、同僚から「仕事が終わったら飲みにいこう」と 誘われたそうです。  しかし彼は、「今日は疲れているから、まっすぐ家に帰る」という理由で断りま した。

 翌日、彼は上司から呼び出されました。  そこで、まったく思いがけないことを上司から言われたのです。 「君はこの会社を辞めて、再就職先を探しているらしいね。いったい何が不満なん だ」

 彼は、そんなことはまったく考えていませんでした。  現在の会社にも、担当している仕事にも満足していました。  いったいっどこからそんな話が出てきたのか、彼は不思議でなりませんでした。

 すぐに真相がわかりました。

 昨日、彼のいない飲み会の席で、彼の同僚たちが「彼が飲み会に来なかったのは、 仕事に不満があって会社を辞めることを考えているからだ」と、彼のことをうわさ していたのです。

 そのうわさが翌日になって車内に広まり、上司の耳にも届いたのです。  彼の同僚たちに、必ずしも悪気があったわけではなかったのです。しかし、これ が「人にうわさ」の怖いところでしょう。

 自分のとった行動が思いがけない方向へ誤解され、おかしなうわさが立ってしま うことはよくあることです。  そんなうわさが流れれば、心が動揺し、傷つけられることにもなるでしょう。

 世間の誤解や思いがけないうわさに動じないためには、

そのような誤解やうわさを断固とした態度で否定すること

です。

 あいまいな態度で対処すると、いっそう誤解を招き、うわさ話がエスカレートし ていく危険性があるからです。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月27日 (水)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●相手がどう思うかを気にせず、自分の思いを伝える

 

 *会議の席で、自分の意見をはっきり言えない。  *好きな人の前に出ると、何も言えなくなる。  *疑問に思っている点があるが、「わかりました」と言ってしまう。  *反論したいが、黙ったままでいる。

 ここに挙げたように、恥ずかしがり屋で、自分の気持ちを相手にはっきり伝える ことができない人がいます。

 このような性格の人は、ある意味「動じやすい心」の持ち主とも言えるのではな いでしょうか。言いかえれば、繊細なところがあるのです。

「自分が思っていることをはっきり言ったら、相手はどう反応するだろうか」とい うことが気になります。

「くだらないことを言っていると、バカにされるのではないか」 「誰も自分の意見を相手にしてくれず、恥ずかしい思いをするのではないか} 「強く言い返されて、悔しい思いをすることになるのではないか」

 そのようなネガティブな思いが頭を駆け巡り、心が動揺して、何も言えなくなっ てしまうのでしょう。

 自分の考え、自分の意見をはっきり言えるようになるためにも、大切なのは「動 じない心」を持つことです。そのためには「自分の意見について相手がどう思うか 」を、あまり気にしないように心がけることです。

 大切なのは、「相手がどう思うか」ではありません。

自分が、「はっきりと自分の思いを伝えられるか」が

重要なのです。

 自分が述べたことを相手がどう受け取るかは、相手が決めることです。こちらで あれこれ想像しても、しょうがありません。「自分の意見をはっきり言う」ことだ けに集中しましょう。そうすれば、心が動じることもなくなります。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月26日 (火)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●失敗は「うまくいかない方法の発明」と考える

 

 人生には「はじめから簡単にうまくいく」ということは、めったにありません。  夢や願望が大きいほど、それが達成されるまでには、数多くの試行錯誤を繰り 返さなければならないでしょう。

「こうすれば、うまくいくんじゃないか」ということを試してみては失敗し、 「それではこうしてみよう」と新しく試したことも、また失敗します。そのよう に失敗に次ぐ失敗を重ねていった結果、最後に「成功」へと辿り着くことができ るのです。

 ただし問題なのは、その間に周囲の人たちが様々な陰口を言ってくることです。 「あの人は、また失敗をした。あと何回失敗を繰り返せば気が済むのだろう。ど うせ、うまくいくはずがない」 「あの人が失敗を繰り返している間、私たちが迷惑をこうむっている。いいかげ んにしてほしい」

 そのような周囲の陰口に心をかき乱されて、自分自身「今後、いくらがんばっ ても、うまくいかないのではないか。成功などできないのではないか」という気 持ちになってきて、挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。

 しかし、それはもったいないことです。  発明家のトーマス・エジソンは、白熱電球の発明に成功するまで一千回以上も 失敗を繰り返したと言われています。  エジソンは、そのことを新聞記者に問われて、こう答えたそうです。

「わたしは、一千回失敗したんじゃない。こうすればうまくいかないという方法 を、一千通り発明したのだ」と

 失敗を「失敗」だと考える必要はありません。  

エジソンの言った通り、楽天的に「うまくいかない方法の発明」と考えてみた らどうでしょうか。あるいは「成功へのステップ」と考えてもいいでしょう。

 そうすれば周りからとやかく陰口を言われても、心が動じなくなります。  成功を手にするまであきらめない、粘り強さが身につきます。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月25日 (月)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●周りからの嫉妬を、頑張る力に変換する

 

「出る杭は打たれる」と言います。有能でやる気もあり、ある分野で頭角を現して いく人は、周りの人たちの嫉妬から、とかく悪いうわさを立てられることが多いよ うです。

 あるフリーのコピーライターの話をしましょう。  彼が手がけた商品のコピーは、次々にヒットしていきました。そのおかげで、彼 の評判は広告業界でどんどん高まっていきました。

 ですが一方で、彼の活躍を嫉妬して、よからぬうわさを立てる人が現われました。 「彼は才能などない。仕事先の相手に取り入るのがうまいだけだ」 「ちょっとばかり仕事がうまくいっているので、いい気になっている。どうせすぐ に落ちぶれてしまうだろう」 「彼のコピーは、実は彼が考えついたものではない。誰かが考えついたものを、彼 が勝手に借用している」

 そんなうわさまで流れ始めました。  もちろん、すべて根も葉もないウソばかりなのです。しかし彼は一時期、それら のうわさにひどいショックを受けて、仕事が手につかなくなってしまいました。

 しかし、そんな彼を救ったのは、よきクライアント、良き仕事仲間、良き友人の 励ましの言葉だったのです。  考えてみれば、悪いうわさを流す人は、ごく少数の人でした。大多数の人たちは、 よき協力者でした。そこで彼は、考え方を改めました。

「自分を応援してくれる人には感謝し、よからぬうわさを立てる人の言葉は無視す る」と、心に決めたのです。  以来、彼は悪いうわさが耳に入ってきても、こころが動じなくなったと言います。

 周りの人たちの嫉妬による言葉など、気にすることはありません。

 自分を応援してくれる人たちのために、どうやって役立つ仕事をするか、という ことだけを考えることで、悩みから解放されます。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月24日 (日)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●「自分は平凡な人間だ」と自信を失うことはない

 

 世の中には、信じられないような才能に恵まれた人がたくさんいます。 「あの人には、どうしてこんな発想ができるんだろう。どうしてこんな ことができるんだろう」と驚かされることもよくあります。

 そんなときに、「わたしも、あの人に負けずにがんばろう」と前向き に考えることができる人もいます。きっとその人は、動じない心を持ち、 自分の夢や願望に向かって突き進んでいける人なのでしょう。

 しかし一方で、「わたしがいくらがんばったって、あの人の足元にも 及ばない。わたしは何の才能もない平凡な人間なんだ」と、自信を失っ てしまう人もいるのではないでしょうか。

 このタイプの人は、自信喪失から心が乱れ、やる気をなくし、努力す ることをやめてしまうかもしれません。  後者のタイプの人に、仏教の言葉を一つ紹介したいと思います。

 それは、「昔は仏も凡夫なり」というもので、日本の古典文学である 『平家物語』に出てくる一説です。

「仏、つまりブッダも、最初は平凡な人間だった」という意味です。  しかし、「悟りを得たい。安らぎを得たい。何事にも動じない心を自 分のものにしたい」という強い願望を持って一生懸命になって考え、瞑 想や修行に励んできたからこそ、偉大な人物になれたのです。

 ですから、「自分には何の才能もない」「自分は平凡な人間だ」と悩 み、心を乱すことなどないのです。

「平凡な人間だろうと、コツコツ努力を続ければ、すごいことを成し遂 げられる」

 そう信じることできれば、動じない心を貫いていけるでしょう。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月23日 (土)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●周りの人の言動を気にしない

 

 スペインの画家に、パブロ・ピカソという人物がいます。二十世紀の最大の 天才画家だとも言われています。  このピカソが、世間的に高い評価を得た最初の絵画は『アビニョンの娘たち』 という作品だったとされています。  しかしピカソが、その『アビニョンの娘たち』を描き出した当初、周囲の画 家仲間や画商たちには、まったく理解されませんでした。  それは、従来の絵の常識とは、かけ離れたものであったからです。 「まるで子どもの落書きだ」 「ピカソは頭がおかしくなったのではないか」 「ピカソはふざけているのか」  周りの人たちは、ピカソの絵をそのように悪く言い、もの笑いの対象にした のです。  しかしピカソは、周りから何と言われようが、笑い者にされようが、自分を 信じ、絵を完成させました。  その結果、「この絵は現代芸術の扉を開いた」と高く評価されたのです。  もしピカソが、周りの人たちから受けた悪口や、もの笑いされるという批判 に耐えられなくて描くのをやめてしまったら、『アビニョンの娘たち』を完成 させることはできなかったでしょう。

 ブッダも、仏教を布教するために、インド各地の放浪を始めた当初は、その 汚い身なりのために、行く先々の人たちから笑い者にされたと言います。  しかしブッダも、周りの言動など気にせずに、自分の信じる道を貫きました。 だからこそ、偉大なことを成し遂げられたのです。

 周りの人の悪口や、もの笑いなど、気にすることはありません。

 自分が信じる道だけを見て、まっすぐ前進していきましょう。

 

植西 聰著 マイナビ

2013年11月22日 (金)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

第1章 「周りから言われること」を気にしすぎない

 

●笑い者にされても気にしない

 

 自分としては「これは幸せになるためだ」と思って一生懸命になってやって いることでも、周りの人たちからまったく評価されないことがあります。  評価されないどころか、「あんなことをして何の得になるのだろう。何が楽 しくてあんなことをしているのだろう」と冷ややかな目を向けられたり、とき には笑い者にされてしまう場合もあるでしょう。

 しかし、他人からどう言われようが、笑い者にされようが、自分が信じてやって

いることには動じない心を貫いていきましょう。

 周りの人が言うことなど、相手にしなければいいのです。  そこで心を乱して怒ったり、気持ちをいら立ててしまえば、それはかえって 自分の人生に災いをもたらすことになるでしょう。

 仏教に次のような説話があります。

 ある池にカメが棲んでいました。しかし雨が降らず、池の水が干上がってし まいました。カメは、このままでは死んでしまいます。それをかわいそうに思 った雁が、一本の枝をくわえて干上がった池へ舞い降りてきて、カメに言いま した。 「この枝に噛みついていなさい。そうすれば水のある池まで連れていってあげ よう」  カメは言われた通りにしました。すると雁は、枝をくわえたカメをくちばし 力で持ち上げて、翼を広げて飛び上がり、空を飛んでいきました。  途中、その姿を地上から見た人間が、「あれは何をしているのだ。おかしな ことをしているものだ」と笑いました。  自分が笑い者にされたと怒ったカメは、文句を言うために思わず口を開いて しまいました。そのために地上へ落下して死んでしまいました。マネは、笑い 者にされても、黙って口を閉じていれば、生き延びることができたのです。

 人間の人生も同じです。  周りから笑い者にされようと、文句を言わず、黙って自分の信じる生き方を 貫けば、幸せな人生を送ることができるでしょう。

 

植西 聰著

マイナビ

2013年11月21日 (木)

人生がうまくいく!「動じない心」の作り方

(まえがき)

「動じない心」があれば幸せになれる

 人は「心」を持っています。  あたりまえのことを言うようですが、この心は生きています。  生きているから、ときには動揺したり、落ち込んだり、喜んだり、舞い上がったり、 緊張したり、悲しんだり、恐怖でおののいたり、怒ったりと、様々な反応示します。

 言ってみれば、まるで赤ん坊です。  ただし、赤ん坊であれば、そばにつきそっている親が面倒を見てくれます。  しかし大人になったら、そうはいきません。  まるで赤ん坊のような「おのれ自身の心」は、何かあったときには、自分で面倒を 見てあげなければなりません。

 世の中に出ると、苦しいことがたくさんあります。  泣き叫びたくなるときもあります。  恥ずかしい経験もするでしょう。  そんなときに、いかにして、何事にも動じない心で困難を乗り越え、たくましく生 きていくか。  また、明るく、元気に、前向きに、夢や願望の実現のために突き進んでいくか。  その方法をちゃんと心得ていて、問題が起こったときには、誰かに甘えるのではな く、ちゃんと自分で解決できるのが、いわば大人の生き方なのだと思います。

 仏教に「八風吹けども動ぜず」という言葉があります。 「風」とは、ここでは「原因」という意味です。 「次の八つの原因によって、人の心は揺れ動く」と仏教では教えているのです。

 (1)思ってもみなかった利益を得て、有頂天になる。  (2)意に反する損失を出して、お先真っ暗になる。  (3)恥ずかしい経験をして、逃げ出したい気持ちになる。  (4)名誉ある地位を得て、自分は偉いと思い込む。  (5)ほめられて、得意な気持ちになる。  (6)悪口を言われて、腹ただしい気持ちになる。  (7)不幸な出来事に見舞われて苦しむ。  (8)楽しい思いをして、まじめに働く意欲を失う。

 仏教では、この「八風」のために、人の心は乱れて、結果的に安らぎのある生活を 壊され、人生が不幸な方向へと傾いていく、と教えます。  そしてどんなことがあっても「動じない心」でいるにはどうすればいいのか、様々 な知恵を提供してくれています。  本書では、仏教の教えを多く取り入れ、動じない心で安らぎある生活を実現し、夢 や願望をかなえる方法をアドバイスしていきます。

 

植西 聰著

マイナビ

フォトアルバム
Powered by Six Apart
Member since 05/2011