【7】うまくいっている人の考え方 完全版
第1部
自分を好きになる
自分に寛大になる
7 自分のまちがいは堂々と認める
多くの人は自分がまちがいや失敗をするという事実を認めたがらない。その理
由は、自分を責める気持ちにもういやというほど苦しめられているので、これ以
上苦しみたくたくないからである。
自分がまちがっていることを知ると、どうしても心の奥底で苦痛を感じてしま
うものである。そこで、もう苦痛を感じなくてすむように自分はいつも正しいと
自分で思い込み、他人にもそう思ってもらおうとするのだろう。
しかし、そんなに肩ひじを張って生きる必要があるだろうか。自分がまちがっ
ていたら、それを堂々と認めればいいのだ。いつも正しい必要はないのだから。
しょっちゅう失敗するからといって、世間から追放されることはない。いつも
正しい人がより優れた人ということにはならないのと同様、失敗しても人間的に
劣っているということにはならない。
まちがいを犯すということは、人間的に劣っているということではなく、人間
的だということである。自分が犯したまちがいを進んで認められるということは、
人間的に円熟している証であり、健全な自尊心の尺度である。
うまくいく考え方 その7
正しくてもまちがっていても、
自分は常に価値のある人間だ。
ジェリー・ミンチントン
弓場 隆訳
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