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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2014年8月

2014年8月24日 (日)

【83】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

83 睡眠を大切にする

 睡眠は、人間の体にも心にも想像以上に大きな影響を与えます。

 睡眠が不足していると、まず朝起きるのが苦痛になり、心がマイナ

スの状態で一日がスタートしてしまいます。そして、昼間の仕事では

集中力を発揮できないため、仕事を片付けるスピードが遅くなってし

まい、さらに心はマイナスに傾くのです。

 ある研究によると、一晩徹夜した人の仕事の能力をテストしてみた

ら、十分睡眠をとったときと比べて、ビールを一本分飲んだときと同

じくらい能力が低くなっていたという結果になったそうです。

 また、慢性的な睡眠不足は、体調を悪くするのはもちろんのこと、

気分が不安定になってうつ病を引き起こす可能性が高まるともいわれ

ています。

 ですから、「たかが寝不足」と軽く考えてはいけません。睡眠には、

体の疲れだけではなく、心のモヤモヤやマイナス感情を和らげてくれ

る効果もあるのです。

 最近、ずっと暗い気分が続いているという人は、一度自分の睡眠を

見直してみることをおすすめします。

 あるウェブデザイナーの女性は、疲れているのに夜なかなか寝付け

ず、昼間、仕事でミスを連発してしまい、落ち込んでいました。

 ところが、彼女はあるときを境に、ぐっすりと眠れるようになり、

一日中気分よく仕事ができるようになりました。

 彼女が何をしたかというと、まず、寝室を徹底的に片付けました。

いらないものを捨てて、枕元をスッキリさせました。

 また、眠る前には、できるだけ携帯電話やテレビを見ないようにし

ました。

 寝付きをよくするためにはリラックスしていることが大切です。し

かし、携帯電話の光やテレビの音は刺激が大きいため、睡眠の邪魔を

することがあるのです。

 このように、彼女は自分の生活習慣を見直すことで、ぐっすりと眠

ることができるようになり、朝、スッキリと起きられるようになりま

した。

 毎日ぐっすり眠ることができると、それだけで心に幸福感が湧いて

きます。心を強くするためにも、質のいい睡眠をとるよう心がけまし

ょう。

植西 聰 氏

2014年8月23日 (土)

【82】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

82 運動をする習慣を持つ

 悩み事があるときに、スポーツなどで体を動かしていたら、気持ち

が晴れたという経験がある人は、多いと思います。

 このようなスポーツの効用を感じている人が多いのか、ビジネスマ

ンの中には定期的に運動をする人が増えています。

 実際に、運動には健康にいい影響があるだけでなく、心の状態をマ

イナスからプラスへと変えてくれる効果があるのです。

 体を動かしているとき、脳は体がケガをしないように運動に集中し

ます。そのため、運動をしている間は脳の中にあったイヤなことが消

えてしまうのです。

 また、スポーツで筋肉を伸ばしたり、汗をかいたりすることで、「

気持ちいい」という爽快感や「できた!」という達成感が得られるの

で、心にはプラスのエネルギーが増えやすくなります。

 ですから、心が弱りがちという人は、運動する習慣を身につけるの

は、有効なことといえるでしょう。

 派遣社員のM子さんは、週に二回、会社の帰りにスポーツジムに通

っています。

 きっかけは、運動不足で体重が増えてしまったことですが、今では

単純に体を動かすことが楽しくて続けているといいます。

 以前は気分の浮き沈みが激しかったのに、プールやヨガ、エアロビ

クスといろいろな運動をしているうちに、いつの間にか気持ちが穏や

かになり、プラスの気分でいる日が増えたといいます。

 とはいえ、中には「運動が苦手」という人もいるかもしれません。

 そんな人は、ウォーキングやストレッチといった、短時間でも軽く

体を動かすことを習慣にするといいでしょう。

 普段なら電車やバスに乗るところを歩けば、それだけで結構な運動

量になります。

 ストレッチなら、自宅で時間を決めればすぐにできるので、面倒で

はありません。

 体を動かさないでいると、心まで重くなり不健康になってしまいま

す。

 シンプルなことですが、効果はてきめんです。落ち込んだときほど、

体を動かして、マイナスの気分を心から追い出しましょう。

植西 聰 氏

2014年8月22日 (金)

【81】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

81 自分のペースに合った生活スタイルを築く

 今、心にマイナスのエネルギーを増やしやすい生活をしている人は、

生活習慣を少し変えることで、心の状態をプラスへと変えていくこと

ができます。

 ある女性たちの例を紹介しましょう。

 大学生のA子さんは、恋をすると、生活のすべてが彼一色になって

しまいます。

 彼からいつ電話がかかってきてもすぐに出られるように、片時も携

帯電を離しません。彼からのデートの誘いがあれば、どんなに急でも、

最優先して、女友達との約束をドタキャンしてしまいます。

 ところが、そんなA子さんの恋はいつも、長続きしません。半年も

すると、彼に「君といると疲れるよ」と言われてしまうのです。

 R子さんは、キャリアウーマンです。仕事が多いほど、「自分は周

りの人から頼りにされている」という前向きな気持ちになるため、わ

ざわざ休日出勤までして、働いていました。

 しかし、そんな仕事ばかりの生活を続けていたせいか、ある日突然

病気になって倒れてしまったのです。

 A子さんもR子さんも、ひとつのことに偏りすぎて、生活のバラン

スを崩してしまっています。

 恋愛でも、仕事でも、夢中になれるものを持つことはいいことです。

しかし、この二人の場合、彼氏から愛されたい、職場の人に認められ

たいという欲求が元で頑張っていたため、彼氏や職場の人から思うよ

うな反応が得られないと、傷ついて、心にはマイナスのエネルギーが

増えてしまっていました。

 それだけでなく、恋人や仕事に自分の生活スタイルを合わせていた

ことで、十分な睡眠や休息をとることができず、二人の体は疲れ切っ

ていたのです。

 彼女たちに必要なのは、一人でリラックスする時間や、他人ではな

く、自分の心が喜ぶような趣味に打ち込む時間です。

 二人共、大切な自分自身の心をないがしろにする生活を送っていた

ために、心にマイナスのエネルギーが増えて、失恋や病気といった出

来事を引き寄せてしまったのです。

 自分の生活スタイルは、自分にとって無理のないものでしょうか?

定期的に、それを見直して、修正することで、強い心を保つことがで

きます。

植西 聰 氏

2014年8月21日 (木)

【80】強い心をつくる100の習慣

第8章

 人を喜ばせると自分が幸せになる

80 もらうよりも与える生き方を目指す

 人は普通、他人に何かをしてあげることより、他人から何かを与え

てもらうことに興味を持ちます。

 与えることを考えると、「他人に与えた分だけ、自分が損をするの

ではないか?」と考えてしまうこともあるでしょう。

 何事も損得で考えてしまいのは、現代の日本の仕方のないことかも

しれません。

 特に若い人たちは、子どもの頃から「他人よりもいい成績をとるよ

うに」、「他人よりもいい学校に入るように」という教育をされてき

た人がほとんどです。

 そうやって、他人と競争して生きてきた人が、ある日突然「他人を

喜ばせましょう」と言われても、いまいちピンとこないというのは、

やむを得ないことなのでしょう。

 しかし、自分の心を強くしたいなら、誰かに何かをしてあげようと

いう意識を持ち、積極的に行動することが大切です。

 やってみるとわかるのですが、「他人の幸せ」に意識を向けると、

これまで自分がいろいろな人に与えてもらっていたことに気付くよう

になります。

「元気のない後輩に声をかけてあげよう」としたとき、ずっと昔、自

分が元気がなかったときに励ましてくれた先輩の優しさが見えてくる

という具合です。

 自分の幸せばかり考えているときは、「何で自分ばかりが損してい

るの?」と心を落ち込ませていた人も、意識を「与える」ことにシフ

トするだけで「実は自分も、たくさんの優しさを人から与えてもらっ

ていた」ことに気付きます。

 すると、周りへの感謝の気持ちから、心にプラスのエネルギーが溢

れ出します。

 周りにいる心の強い人を観察してみると、彼女たちはごく自然に人

を喜ばせることをしていることに気付くはずです。

 自分だけトクをするよりも、他人の喜ぶことをしてあげたほうが、

結果的に自分自身も幸せになれることを知っているからです。

 人を喜ばせることを習慣にすると、「自分でも人の役に立てる」と

いう自信も生まれます。その結果、心はどんどん強くなっていくので

す。

植西 聰 氏

2014年8月20日 (水)

【79】強い心をつくる100の習慣

第8章

 人を喜ばせると自分が幸せになる

79 そこにいるだけで人に喜びを与える存在

「赤ちゃんを見ているだけで、優しい気持ちになる」

「動物を見ているだけで、心が安らぐ」

 という人は多いと思います。

 赤ちゃんも動物も話はしないし、何かしてくれるわけでもありませ

ん。それなのに、その場にいるだけで人を幸せな気持ちにしているの

です。

 それと同じように、私たちも存在しているだけで、人を喜ばせるこ

とができることがあります。

 たとえば、あなたのことを心配してくれている両親やおじいちゃん、

おばあちゃん、恩師に元気な顔を見せにいくのも、喜びを与える方法

のひとつです。

「そんなこと、しようと思えばいつでもできるから、たいして意味が

ない」と思う人もいるかもしれません。

 しかし、実際は「仕事が忙しいから」、「他の用事もあるし」と言

って、先延ばししてしまう人がほとんどではないでしょうか。

 だからこそ、「元気な顔を見せにいく」という一見、当たり前のこ

とにも、大きな価値があるのです。

 あるOLの女性は、職場の人間関係に悩んでいて、「どうせ自分な

んか誰にも相手にされない」と落ち込んでいました。

 しかし、夏休みに実家に帰省したときに、両親やおばあちゃん、昔

の友達が「帰ってきてくれて嬉しいよ」と心から喜んでくれたので、

「こんな私でも、顔を見せるだけで喜んでもらえる存在なんだ」と感

じて、嬉しくなりました。

 その喜びは、心に大きなプラスのエネルギーを増やしてくれました。

 その結果、彼女は東京に戻るときには、「職場の人間関係は大変だ

けど、めげずに頑張ろう」と勇気が湧いてきたといいます。

「存在するだけで喜ばれる」というのは究極の愛の形です。

 そして、それは特別な人だけのものではなく、誰もが与えられる愛

の形なのです。

植西 聰 氏

2014年8月19日 (火)

【78】強い心をつくる100の習慣

第8章

 人を喜ばせると自分が幸せになる

78 他人の幸せを一緒に喜んであげる

「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、目の前のあ

る人に対して、愛を持って接することです」

 こう言ったのは、マザー・テレサです。

 彼女が初めて日本に来たとき、ある企業がマザー・テレサに寄付し

ようとしました。

 するとテレサは、

「日本人はインドのことよりも、日本の中で貧しい人々への配慮を優

先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」と言

って、断ったそうです。

 この言葉からもわかる通り、マザー・テレサは一貫して「平和のた

めには、身近な人を大切にしなさい」と言っています。

「人助け」というと、親のいない子どもたちとか、内戦で苦しんでい

るアフリカの人たちのことを考える人が多いと思います。

 しかし、「人を喜ばせる」ために、ボランティア活動や社会貢献と

いったような、立派なことをしなくてはならないと思っているなら、

それは誤解です。

 それよりももっと身近なところにも、優しさを求めている人はいる

のです。

 たとえば、家族がそうです。

 家にいるとき、いつも疲れていて不機嫌だった娘が、ニコニコして、

家族に優しい言葉をかけるだけでも、家族は嬉しい気持ちになるでし

ょう。

 会社の仲間だって、親切の対象になります。

 たくさんの仕事を抱えて大変そうな人を手伝ったり、元気のない後

輩を励ましたりすることで、相手を喜ばせることはできるのです。

 身近な人とは会う回数が多いので、「喜んでもらおう」と思った瞬

間から、すぐに行動を始めることができます。

 身近な人を置き去りにして、遠くにいる人を喜ばせることを考えて

いると、本当に大切なものを見失ってしまうことがあります。

 まずは、すぐ近くにいる人に優しさを与えましょう。目の前にいる

親しい相手の笑顔を見るたびに、心にはプラスのエネルギーが増えて

いきます。

植西 聰 氏

2014年8月18日 (月)

【77】強い心をつくる100の習慣

第8章

 人を喜ばせると自分が幸せになる

77 他人の幸せを一緒に喜んであげる

 他人の幸せを一緒になって喜んだり、祝福したりすることも、人の

ためにできることのひとつです。

 しかし、これは誰にでもできることではありません。

 心の強い人は、他人の幸せを自分のことのように喜ぶことができま

す。

 しかし、心が弱っている人は、他人の幸せを素直に喜んであげるこ

とができにくいのです。なぜなら、心にマイナスのエネルギーが多い

状態だと、他人に対する嫉妬やひがみというマイナスの感情が湧きや

すくなるからです。

 S子さんとL美さんという二人の女性のエピソードを紹介します。

 二人の共通の友達が、結婚することになりました。友達の中では、

その人が一番早く結婚するのです。

「今度、結婚することになったの」と報告を受けたとき、S子さん

は「おめでとう。よかったね! あなたなら、きっと幸せになるよ」

と一緒になって喜びました。

 一方、L美さんは、「ふーん。そうなんだ」とだけ言って、その

場を立ち去りました。

 その後、L美さんは、他の友達に、「あの子が一番先に結婚する

なんて信じられない」、「先を越されて悔しい。私のほうが先に恋

人ができたのに……」、「彼女は美人じゃないから、そのうち飽き

て捨てられるかも」などと延々と悪口を言いました。

 その半年後、S子さんは恋人から婚約指輪を貰いました。

 L美さんは、付き合っていた彼氏が他の女性と結婚することにな

り、ふられてしまいました。

 これは、彼女たちの心のエネルギーが、それにふさわしい出来事

を呼び寄せた結果です。

 他人の幸せを喜んで、心にプラスのエネルギーを増やす女性のほ

うが、そうでない女性よりも、幸せを引き寄せやすいのです。

 ちょっとしたことでもかまいません。身近な人にいいことがあっ

たら、一緒になって、喜びましょう。友達が誕生日のときに「おめ

でとう」と言うだけでも、その人を喜ばせることができます。

 嫉妬やひがみは、人の心を弱らせるマイナスの行為です。

 相手の喜びを祝福することで、自分の心も喜ぶのです。

植西 聰 氏

2014年8月17日 (日)

【76】強い心をつくる100の習慣

第8章

 人を喜ばせると自分が幸せになる

76 自分の持っているものを人に与える

 人を喜ばせるということは、人の役に立つということに他なりませ

ん。

 そして、「人に役に立つ」ということで真っ先にイメージするのが、

「募金」や「寄附」ではないでしょうか。

 実際、アメリカやイギリスでは、お金持ちの人はもちろんのこと、

一般の人も、街で募金箱を見かけたら募金をしたり、困っている人を

助けるためのボランティア団体に寄付をしたりという習慣が根付いて

いるそうです。

「自分の持っているものを人に分けることで、人の役に立つことがで

きる」という考えが社会に根付いているからだと思います。

 たとえ少ない額でも、募金や寄附をして、「このお金が世の中の役

に立ちますように」と願うことは、精神的にもプラスに働き、心を強

くしてくれる効果があるといえます。

 中には、「お金のある人はいいけど、私は貧しいので寄附なんてで

きません」という人もいると思います。

 何も、分け与えるものはお金である必要はありません。

 アカネを寄付するのが難しい人は、自分の持っているもので、人の

役に立ちそうなものを考えてみましょう。

 読書が趣味のK子さんは、読み終わった本は、図書館に寄付したり、

同じように本が好きだとい知人にプレゼントするようにしているとい

います。

 F子さんは、地震や津波の影響で住む家がなくなってしまった人に、

自宅で使わない日用品を定期的に送っているそうです。

 また、こども好きのG子さんは、経済的な事情で塾へ通うことので

きない小学生のために、無料で勉強を教えるボランティア団体のお手

伝いをしているといいます。

 いずれも、自分のできる範囲で、自分の持っている物や技術を人に

分け与えています。

 分け与えるものに、大小は関係ありません。大切なのは気持ちです。

 誰しも、人に分け与えられる財産を必ず持っています。

「私なんて、分け与えるものがない」という卑屈な気持ちから抜け出

して、小さなできることをしてみましょう。

 人に与えた分だけ、心にはプラスのエネルギーが増えていきます。

植西 聰 氏

2014年8月16日 (土)

【75】強い心をつくる100の習慣

第8章

 人を喜ばせると自分が幸せになる

75 相手の期待を超えたことをする

 当たり前のことを一生懸命にするだけでなく、当たり前のことにプ

ラスして、相手の期待以上のことをする人は、人から喜ばれます。

 たとえば、スーパーで働いているA子さんは、終業時間になっても、

まだ仕事が残っていたら、残業してその日のうちに仕事を片付けてし

まうそうです。

「自分のせいで遅れた仕事もあるので、残業代は請求しないことに決

めています」

 とA子さんは笑って言っています。

 そんなA子さんは、いつの間にか同期の中で一番の出世頭になりま

した。

 また、T子さんは、彼氏とデートをするときに、必ずお弁当を作っ

ていくそうです。

 一人暮らしで仕事の忙しい彼氏は、食事をおろそかにしてしまいが

ちでした。そんな彼氏の体のことを考えて、野菜中心のメニューをお

弁当に詰めて持っていくことを一年続けていたのです。

 すると、ある日「こんなに優しい女性と会ったのは初めてです。結

婚してください」とプロポーズされたといいます。

 このように、相手の期待を少しでも超えたことをすると、その分、

相手からの感謝も大きくなって返ってきます。

 こういうと、「プラスフアルファーのサービスなんてできっこない」

と思う人がいるかもしれませんが、そんなに難しく考える必要はあり

ません。

 要は、自分が普段していることに、ほんの少しプラスのことをする、

と考えればいいのです。

 たとえば、仕事の書類を提出するときに、いつもよりキレイに仕上

げてみたり、相手が読みやすいように工夫したりするといった具合で

す。

 また、締め切りよりも早く提出することも、相手に喜ばれるはずで

す。

 ちょっとしたことでも、続けるうちに、周囲の人にたくさんの喜び

を与えることになり、その喜びは巡り巡って自分の元に返ってきます。

 それに、「人より少し頑張った」ことは、自分の自信にもつながる

のです。

植西 聰 氏

2014年8月15日 (金)

【74】強い心をつくる100の習慣

第8章

 人を喜ばせると自分が幸せになる

74 頼まれたことはなるべく応じる

「人を喜ばせる」というと、なんだかとても大変なことをしなければ

いけないのでは、と心配する人がいますが、そんなことはありません。

 人が喜ぶことというのは、言い換えれば、相手の求めていることを

してあげるということです。そう考えると相手の頼み事に応じてあげ

ることは、相手を喜ばせるための近道といえます。

「結婚式に出席してほしい。できれば式場の受付もお願いしたい」

「休日にテニスの試合に出ることになったので、応援に来てほしい」

「今度、海外旅行に行くことになったので、大きなスーツケースを貸

してほしい」

 このように、頼まれる内容はいろいろとあると思います。

 こんなときに、「面倒だな」、「何で私に頼むの?」などど思わず

に、なんとかやりくりをして応じてあげましょう。

 人から何かを頼まれるということは、相手から「この人ならきっと

応じてくれる」という信頼感を持たれている証拠です。

 そういう人のお願いを聞いてあげると、相手に感謝され、自分の心

にプラスのエネルギーが増えることになります。

 また、「私でも人の役に立つことができるんだ」という自信にもつ

ながり、心を強くすることができるのです。

 ここで注意したいのは、相手に喜んでほしいからといって、頼まれ

てもいないことに首を突っ込みすぎないことです。

「小さな親切、大きなお世話」という言葉があるように、自分がよか

れと思ってした親切が、相手にとっては迷惑になることもあるからで

す。

 また、自分がやりたくないことや、それをやることをイメージする

と、心が暗くなるようなことは、無理して引き受ける必要はありませ

ん。

 頼み事をしてきた相手が、自分を都合よく利用しようとしている場

合も、引き受けたくなければその必要はありません。

植西 聰 氏

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