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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2014年9月

2014年9月30日 (火)

【88】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

88 体に優しいものを口にする

 若いときは、健康の大切さに気付かずに過ごしてしまいがいちです。

 そして、病気になってみて、初めて健康のありがたみを実感するの

です。

 健康を害してしまうと、体の調子が悪くなるのはもちろん、心も一

気に弱ってしまいます。体を壊してしまった人が、周りの人が驚くく

らい悲観的な考え方に変わってしまうことがありますが、それだけ体

が心に及ぼす影響が大きいのです。

 そういう意味では、日頃から健康管理をして、ちょっとした病気に

は負けない体をつくることが、結果的には心を強くすることにつなが

ります。

 健康管理といっても、難しく考えることはありません。少しでも体

に優しい生活を心がけさえすればいいのです。

 その中でも大切なのは食事です。理想的なのは、肉食を控えめにし

て、野菜を中心に食べることです。そして腹八分を守ることです。

 野菜にはさまざまな栄養が含まれている上に、多少食べすぎても胃

腸に負担をかけることがありません。反対に、ファストフードやお菓

子などは、添加物がたくさん含まれていて刺激が強いので、毎日食べ

るのはあまりおすすめできません。

 また、和食も体に優しい食事として、世界から注目を集めています。

 あるスポーツ選手は健康を維持するために、すべての食事を和食に

しているとテレビで言っていました。日本の風土に合ったものを食べ

ているわけですから、健康にいいのも頷けます。

 あとは、健康に悪いとされている、タバコとお酒は控えめにしたほ

うがいいでしょう。

 最近は、女性でもお酒やタバコをたしなむ人が増えましたが、ほど

ほどにしておかないと健康や美容によくないだけでなく、その人自身

のイメージも壊してしまいかねないからです。

「ストレス解消になるから」という理由で、やめられないのならば、

せめて減らす努力をしましょう。そして、別のストレス解消法を見つ

けましょう。

 体は心を強くする上での土台になります。ですから、日頃からいた

わってあげることが大切なのです。

植西 聰 氏

2014年9月17日 (水)

【87】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

87 身の回りをキレイにする

 風水では、運をよくする上で最も重要なのは、掃除をすることだと

いっています。

 掃除には、その場所に留まったマイナスの気を取り除く効果があり

ます。

 確かに、掃除の行き届いた部屋にいるとスッキリと爽やかな気分に

なります。

 ホテルのロビーや美術館やディズニーランドなどが居心地がいいの

は、ゴミひとつなく掃除されていることも大きな原因なのです。

 ですから、落ち込んだとき、傷ついたときなどは、掃除をすること

で、心にプラスのエネルギーをチャージすることができます。

 では、どのように掃除をすればいいのでしょう。

 まずは、身の回りの不用品を処分することから始めてください。

 もう何年も着ていない洋服、ずっと昔に買ったままの雑誌や本、一

度使ってみたけど似合わなくなっているアクセサリーなどは、取って

おいてもまず使うことはありません。

「まだ使えるのに、もったいない」と思うかもしれませんが、その気

持ちこそが新しい運気がやってくるのを妨害しているのです。

 ですので、思い切ってゴミとして処分したり、まだ使えるものなら

友人に譲ったり、リサイクルショップに買い取ってもらったりすると

いいでしょう。

 不用品を処分したら、次は身の回りの物を清潔にします。

 クリーニングに出し忘れたコートやセーターがあるなら、お店に持

っていきましょう。時間があるときに、洗おうと思って先延ばしにし

ていたクッションカバーやカーテンは、今からまとめて洗ってしまい

ましょう。部屋中のホコリもきれいに拭き取りましょう。

 いつも清潔な洋服を身につけ、インテリアをキレイに保つことは、

プラスの気分を持続してくれる効果があります。

 最後は、ものを決まった位置に収納することです。

 靴は下駄箱に入れる、本は本棚に入れる、食器は食器棚へ、洋服は

クローゼットへ、という簡単なことですが、身の回りが散らかってい

ると心も乱れてしまうので、意識して「使った後はしまう」ことを心

がけましょう。

 このようにして、いつもキレイで居心地のいい場所に身を置くこと

で、心はプラスのエネルギーで満たされ、強くなっていくのです。

植西 聰 氏

2014年9月16日 (火)

【86】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

86 ファッションを楽しむ

「おしゃれをする、あるいは、身だしなみを整えることは、生きてい

く上の生き甲斐でもある」と言ったのは、小説家であり、着物のデザ

イナーとしても活躍した宇野千代さんです。

 女性にとってファッションは永遠の課題です。

 どんな女性でも、「美しくありたい」、「ステキな雰囲気を持った

女性になりたい」という願望を持ったことがあると思います。

 もちろん人間の価値というのは外見で決まるものではありません。

 しかし、自分がキレイに見えるファッションで身をつつむことは、

気分を明るくし、心を強くするにはとても効果があります。特に女性

なら、それを利用しない手はないと思います。

 ある金融機関に勤める女性は、ボーイッシュな雰囲気を持つ明るい

人です。

 しかし、あるとき、ずっと好きだった男性が他の女性と結婚してし

まい、とても落ち込んでいました。

 そこで彼女は、今のマイナスの気持ちを心から追い出すために、気

分転換として、ファッションを変えてみることにしました。

 まずは、デパートへ行き、スカートをいくつか試着してみました。

 彼女は、子どもの頃から「男の子っぽい」と言われて育ったせいか、

いつもパンツスタイルで過ごしてきました。そのため、「スカートは

似合わないのでは……」という不安があり、これまではいてこなかっ

たのです。

 ところが、いざスカートをはいてみると、案外似合うことがわかり

ました。

「こんなかわいいスカートが似合うなら、新しい恋はうまくいくかも

しれない」

 そう思った彼女の心にはプラスのエネルギーが増えて、元気が湧い

てきました。今は、新しい出会いを求めて積極的に動き出していると

いいます。

 このように、洋服のイメージチェンジをすることで、気持ちをマイ

ナスからプラスへ切り替えることが簡単にできるのです。

 ポイントは、着ていて心がウキウキする服を選ぶことです。おしゃ

れを楽しむプラスの気持ちが、心を強くし、女性を輝かせます。

植西 聰 氏

2014年9月 5日 (金)

【85】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

85 一人で過ごす時間をつくる

 気が弱い人は、他人の言動や行動に振り回されやすいため、誰かに

何かを言われるたびに心が乱れて、一日が終わると、ドッと疲れてし

まうものです。

 それを防ぐためには、一日のうちで少しだけでもいいので、一人で

静かに過ごす時間をつくることが有効です。

 あるOLの女性は、両親と一緒に暮らしており、ここ数年、自宅の

中で落ち着いて過ごせたことはありません。

 なぜなら、母親が彼女の将来について毎日のようにあれこれと口出

ししてくるからです。

「あなたは、いつになったら結婚するの?」

「会社ではきちんと仕事しているの? 心配だわ」

 彼女としては、心配してくれるのはありがたいのですが、「もう大

人なんだから放っておいてほしい」というのが本音でした。

 そんな矢先、雑誌で「一人暮らし」の特集記事を読んだことがキッ

カケで、一人暮らしをする決心をしました。そして、半年後、会社に

近い場所で一人暮らしを始めたのです。

「自分の稼ぎの中から家賃や食費を支払うのは大変ですが、一人の時

間が増えたことで、気持ちが安定しています。それに母親と距離を置

くことで、以前より仲が良くなりました」

 と彼女は言っています。

 一人で過ごす時間をつくるメリットは、まさにその部分にあるので

す。

 どんな人でも、常に誰かと一緒にいるのは疲れるものです。それは

家族などの親しい相手であっても同じです。

 ですから、意識的に人から離れて、一人で過ごす時間をつくるのは、

心を安定的にプラスに保つためには、とても重要なことなのです。

 一人なら、「自分は本当は何をしたいのだろう」、「私の本心は何

を望んでいるんだろう」といったことを、ゆっくりと考えることがで

きます。

 そうやって、自分の心の声に耳を傾けることで、忙しいときは気付

かなかった自分の本心に気付くこともあります。

 一人で静かに、自分の心と向き合う時間を持ちましょう。その少し

の時間が、人生を豊かにしてくれます。

植西 聰 氏

2014年9月 4日 (木)

【84】強い心をつくる100の習慣

第9章

 心が喜ぶ生活習慣を持つ

84 好きなものに囲まれたスペースをつくる

 人間は、好きなものに囲まれていると、大きなプラスのパワーを得

ることができます。

「好き」という気持ちは理屈では説明できるものではありません。た

だ、好きなものに触れただけで、心にはプラスのエネルギーが湧き上

がり、瞬時にマイナスのエネルギーを追い出すことができるのです。

 ですから、落ち込んだときにプラスのエネルギーをチャージするた

めのスペースとして、自分のお気に入りのものだけを置いたスペース

をつくることは、心を強くするのにとても有効です。

 ある保育士の女性は、自分の部屋に必ず大好きな花を飾っています。

 バラ、チューリップ、カーネーションが特に好きなので、たくさん

買ってきては大きな花瓶に差して飾ります。

「花の鮮やかな色やいい香りが、心を浄化してくれます」と彼女は言

います。

 植物には、人の心を癒す効果があります。また、植物は手をかけた

分だけ、美しい姿を見せてくれるので、育てる人が充実感を味わうこ

ともできます。

 ある別の女性は、カーテンを定期的に替えることで、気分転換をし

ているといいます。

 カーテンは、部屋の中でかなり大きなスペースを占めるため、その

部分を意識的に替えることで、部屋全体の雰囲気を一新することがで

きるのです。

 そういう意味でも、気に入ったカーテンをつけるのは、心理的にも

いい効果があるのです。

 さらにいうと、カーテンの色は暗い色よりも、白やオレンジなどの

暖色系を使うと、部屋で過ごすときの気分が自然と明るくなります。

 ただし、このやり方は自宅に限られるもので、職場などの公共の場

所ではできません。

 そういう場所では、できる範囲で、好きなものを使うようにしまし

ょう。

 お気に入りの文房具を使い、休息のときに食べるお菓子は、大好き

なものを厳選したりして、少しでもいい気分を満喫してください。

 自分にとって快適な空間をつくり、心にプラスのエネルギーを増や

すことで、少しずつ、心は強くなっていきます。

植西 聰 氏

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