【7】「折れない心」をつくるたった1つの習慣
1章
心を折っているのは、じつは自分だった?
最初から自分を嫌いな人はいない
人は生まれたときは誰でも、高い自己肯定感を持っています。
赤ちゃんはみんな、自分のことも、周りにいる人のことも大好きで
す。
それなのに、年を重ねるにつれて、だんだんと自分に自信が持てな
くなる人が増えていってしまいます。
それは、なぜでしょう?
そこには、ちゃんとした理由があります。
最初のきっかけは、幼稚園などの集団生活の中で、「ありのままの
自分が受け入れられなかった」という出来事を体験することです。
人は、他人と触れ合うことで、自分の思い通りにならないという経
験を重ね、少しずつ自己肯定感にも影響が出てくるのです。
たとえば、友だちと一緒に遊びたいのに、仲間に入れてもらえなか
ったとしましょう。そんなとき、子どもは、
「僕は、友だちに一緒に遊んでもらえないから、きっと悪い子なんだ」
と感じます。
眠たくもないのに、昼寝をしなければならず、先生から、
「お昼寝の時間なのだから、寝なさい。遊んでいてはダメですよ」
と注意されるような体験も同様です。
それまでは好き勝手に生きてきたのに、集団生活の中でルールに従
うことを覚えるうちに、人は、「ありのままの自分」ではいけないの
だと感じ、自己肯定感も少しずつゆがんできてしまうのです。
このとき、繊細な子どもは心にいつまでも小さなキズをおうことに
なります。
そして、そのキズが癒えないうちに、また次の「否定された」とい
う体験を重ねて、どんどん自己肯定感が低くなっていってしまうので
す。
植西 聰 氏
最近のコメント