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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2014年12月

2014年12月26日 (金)

【40】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

5章

 ちょっとヘコんだときの確実なヒント

 「イヤなことは良いことの前触れ」と考える

 心が折れそうになったとき、早い段階で気持ちを切り替える方法

のひとつに、自分の身に起きたことの意味づけを変えるということ

があります。

 たとえば、イヤなことがあったときは、それが「イヤなこと」と

思うから、マイナスな感情が生まれるわけです。

 こういうとき、「イヤなこと」を、「いいことが起きる前触れ」

と考えたらどうでしょう。

 すると、気持ちを切り替えられることがあります。

 ある女性は、朝、会社に向かう途中で空からカラスのフンが落ち

てきて、コートの背中の部分が汚れてしまいました。

「なんてツイてないんだろう…」

 と落ち込んでいたのですが、そばを通りかかった先輩に、

「今日はツイているね。そんなウン(運)がつくことなんて、人生

で何度も経験できることじゃないぞ」

 と声をかけれれました。

 その言い方に嫌味がまったくなく、先輩は本気でそう思ってくれ

ているようだったので、それまで落ち込んでいたその女性は、

「確かにそうだ。こんなことは滅多にあることじゃない。何か、自

分の身にいいことが起きる前触れかもしれない」

 と考えるようになりました。

 すると、マイナスのエネルギーで一杯だった心は、一気にプラス

のエネルギーで一杯の状態に変わったのです。

 そのため、その日の彼女の身には本当にいいことがたくさん起き

ました。

 人生には悪いことばかりが続くということはありえません。

「人生、楽ありゃ、苦もあるさ…」という水戸黄門の歌もあるよう

に、人生には楽なことと苦しいことが、交代にやってくるものなの

です。

植西 聰 氏

2014年12月25日 (木)

【39】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

5章

 ちょっとヘコんだときの確実なヒント

 「マイナス要因」を紙に書いて捨てる

 心の中にマイナスの感情がわきあがってきたときに、その気持ち

を消すために効果的な方法があります。

 やり方は簡単です。マイナスの感情が生まれる要因を紙に書き出

して、燃やしてしまうのです。

 例えば、取引先の担当者に厳しい言葉を投げられたことで、仕事

に対する自信が崩れてしまいそうになったときは、次のようにする

といいでしょう。

「人の言葉に振り回される弱い自分」

「どうしようもないことをクヨクヨと気にかける自分」

「取引先の担当者を憎らしく思う器の小さい自分」

 そのような言葉を紙に書いて、読み上げたら、火をつけて燃やし

てしまうのです。

「弱い自分は、燃えてしまった。さあ、もう大丈夫だ」

 と口に出して言ってみると、心にプラスのエネルギーが湧いてく

るのを感じることができるはずです。

 このやり方を試してみた女性が、こんなことを言っていました。

「私の場合、時間にルーズな自分がイヤでした。それで、紙に『約

束を守れない自分』と書いて燃やしました。燃えていく紙を見てい

るうち、自分が生まれ変わっていくような気がしました」

 彼女はその日以来、約束の時間に遅れることがなくなったようで

す。

 ウソのようですが、本当の話です。

 シンプルな方法なので、拍子抜けする人もいるかもしれませんが、

やってみると、効き目は意外と早く訪れます。

 火が嫌いな人は、紙を破いて捨てるという方法でもかまいません。

 自分を変えたいと思っている人にはぴったりのやり方といえます。

植西 聰 氏

2014年12月24日 (水)

【38】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

5章

 ちょっとヘコんだときの確実なヒント

 「リフレッシュできるアイテム」を用意しておく

 少し心がへこんだときに大切なのは、その出来事について、深く

考えすぎないということです。

 悲しいことを思い出せば、心にはどんどんマイナスのエネルギー

が増えてしまい、マイナスの出来事を呼び寄せます。

 ですから、落ち込んだときこそ、すぐに気分転換をはかっていつ

もの自分を取り戻すことが大切なのです。

 そのためには、「これがあれば大丈夫」というような自分にとっ

ての「元気が出るルール」を決めておくといいでしょう。

 例えば、次のような方法があります。

・目をつぶって深呼吸する

・体内のマイナスのエネルギーを吐き出すように大きく息を吐き出す

・両腕を頭上に伸ばしてストレッチをする

・あらかじめ書いてある、自分からの励ましのメッセージを読む

・自然の多い場所を散歩する

・目を閉じて、「大丈夫。できる。自分は落ち着いている」など、

 肯定的な独り言をつぶやく

・鏡に向かってニッコリと微笑む

・甘い飲み物を飲む

 心が折れそうになったときに、ただそのまま流れにまかせるか、

ちょっとした工夫ですぐに元気な自分を取り戻せるか、最初の段階

での分かれ目はその後の心境に大きな違いを生みます。

 ちょっと心がへこんだときは、自分で応急手当ができるよう、色

々な気分転換の方法を試してみるといいでしょう。

植西 聰 氏

2014年12月22日 (月)

【37】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

5章

 ちょっとヘコんだときの確実なヒント

 グチを言う代わりに深呼吸する

 ちょっとへこんだとき、ついグチを言ってしまう、という人が多

いようです。

 しかし、グチを言っても解決することは何ひとつありません。

 むしろ、マイナスの言葉を発することで心にはマイナスのエネル

ギーが増えてしまい、自分のツキを落とすことになります。

 しょっちゅうグチばかり言っている人は、周囲からも「この人は

またグチを言っているよ」と呆れられてしまうかもしれません。

 ですから、グチはできるだけ言わないほうがいいのです。

 そこでおすすめしたいのが、グチを言いたくなったら、少し黙っ

てから、深呼吸をするという方法です。

 感情が高ぶっているときは、自分の予想以上にネガティブな言葉

が口からあふれ出してくるものです。

 それを防ぐために、とにかく一度、黙って口を閉じるのです。で

きれば、目も閉じます。

 すると、気持ちが静かに落ち着いてきます。

 人間ですから、グチを言いたくなるときはあるものです。

 しかし、いつもグチばかり言って、問題を周囲の人のせいにして

いる様子は、周囲からはあまりにも幼稚に見えます。

 ですから、グチを言うのがクセになっている人は、グチを言いた

くなったとき、まずは黙ることを心がけてみてください。

 そして、気持ちが落ち着いたら、散歩に出かけたり、ストレッチ

をしたりして、気分転換をして、心の中のマイナスのエネルギーを

少しずつ減らしていきましょう。

 その行為を少しずつ習慣にして、日常生活の中でグチを言う機会

を減らしていくと、徐々にグチを言わなくても平気な自分になって

いきます。

 すると、心にプラスのエネルギーが増えることになるため、心が

どんどん強くなっていくのです。

植西 聰 氏

2014年12月19日 (金)

◎4章のまとめ 「折れない心」をつくるたった1つの習慣

□他人に好かれることを基準に自分を評価しない

□自分よりも他人を優先しすぎていないかチェックしてみよう

□「できない」ことよりも「できる」ことに目を向ける

□「あの人が~してくれない」より、「あの人に~したら喜ぶだろう」

□自分を痛めつける言葉を使わない!

□理屈抜きで好きなこと、楽しいことを始める

□誰にも会わず、一人になれる時間をあえてつくる

□「うらやましがるために他人と自分を比べる」のをやめ、

 「自分に生かすために比べる」

植西 聰 氏

2014年12月18日 (木)

【36】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

4章

 自分の中の「へこたれない心」呼び覚ます

「自分らしさを大切にする」とは?

 折れやすい心を持つ人は、繊細です。

 繊細すぎるがゆえに、他人の言葉に傷つき、自分を責めるのです。

 私が彼らにいいたいのは、

「もっと開き直っていい。もっと、自分らしさを大切にしていい」

 ということです。

 自分らしさを大切にするとは、具体的にどういうことでしょうか?

 それは、他の人がなんといっても、

「私はこれが好き」

「僕はこれをしているときは、楽しくてしかたない」

 というようなことのために、時間を費やすことでしょう。

 現代の日本人は、いつも何かに追われています。

 時間があるように見える専業主婦でさえ、子供の学校行事の準備や、

家事などで、毎日忙しくて、自分のための時間を作るのは難しい、と

いいます。

 そんなめまぐるしい日々の中で、自分が楽しいと思うことをする時

間を確保するのは、簡単ではないかもしれません。

 しかし、簡単ではなくても、時間を確保するのです。なんとか、時

間をやりくりして、自分らしさを取り戻すための時間を捻出してくだ

さい。

 ある男性は、こんなことを言いました。

「僕にとって、子供の頃から続けている空手は大切な趣味です。仕事

に追い立てられて、空手をする時間がなくなったとしたら、何のため

の人生かわかりません」

 その男性は、外資系の非常に忙しい会社に通っているのですが、仲

間の誘いを3回に1度は断るなどして時間を捻出し、空手道場に通っ

ています。

 そして、その充実した時間が彼の心にプラスのエネルギーを増やし、

彼の心を強くしているのです。

植西 聰 氏

2014年12月17日 (水)

【35】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

4章

 自分の中の「へこたれない心」呼び覚ます

 人と比べるならこの「プラスの比べ方」を!

 心が折れてしまう原因のひとつに、自分を誰かと比較して、自信を

失ってしまうということがあります。

 幸せそうな人を見て、

「私もあの人のようになれるようにがんばろう」

 と考えるのは、とてもいいことです。

 しかし、その反対に、幸せな人を見るたびに、

「あの人はいいなあ。外見も素敵だし、仕事の能力もある。それに比

べて自分はどうだろう…。何のとりえもない…」

 というふうに、自己嫌悪に陥ってしまうようなら、その考え方は改

めた方がいいでしょう。

 どんなに努力しても、他人の人生を生きることはできません。

 これまでと同じように、自分はこの先もずっと、自分自身の人生を

歩んでいかなければならないのです。

 ですから、他人をうらやましく思うのは、やめましょう。

 その代りに、他人の素敵に見えるところを参考にして、もっと素敵

な自分になれるように、何か行動を始めてみるようにするのです。

 今度、幸せそうな人を見たら、

「あの人はなぜ、あんなに自信満々なんだろう。どうしてあんなに、

幸せそうなんだろう」

 というふうに、その人が素敵に見える理由を観察してみましょう。

 他人をうらやましがるのをやめて、自分を素敵にすることに焦点を

あてると、心の状態もマイナスからプラスへと変わります。

 そして、発見した幸せになるためのポイントを自分自身に取り入れ

ていけば、どんどん成長していくことができるのです。

植西 聰 氏

2014年12月16日 (火)

【34】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

4章

 自分の中の「へこたれない心」呼び覚ます

 誰にも会わない時間をつくる

 折れにくい心を育てるためには、日頃から自分が「きもちいいなあ」

と思う環境にいる時間を増やすのが効果的です。

 なぜなら、心地いい環境に身をおくと、何もしなくてもそれだけで

心にはプラスのエネルギーが増えていき、ちょっとのことではへこた

れない心を築いていくことができるからです。

 とくに最近のビジネスパーソンは、いつも忙しくて、一人で静かに

すごせる時間が一日の中ではほとんどないという人が多いようです。

 一日の大部分をストレスの多い職場ですごし、家には寝に帰るだけ

というような暮らしをしていては、心はいつまでも休まりません。

 普段すごしている場所がリラックスできない状態だと、それだけで

心にはマイナスのエネルギーが増えていってしまいます。

 会社にいる時間が長ければ長いほど、疲れやすく、精神的にも落ち

込みやすくなるのは、そのような理由があるのです。

 ですから、最近、とくに自分は疲れていると思うようなときは、意

識的に一人の時間をつくるようにするといいでしょう。

 ある営業マンの男性は、金曜日の夜は仕事を早めに切り上げます。

そして、自宅にはまっすぐに帰らないで、お気に入りの喫茶店で一人

の時間を過ごします。

 喫茶店にいる間は、本を読んだり、店にかかっているBGMに耳を

傾けたり、次の週の予定を立てたりして、リラックスしてすごします。

 その男性は、この習慣を生活に取り入れたことで、生活の中からス

トレスが減り、ムリをしないでも笑顔で人に接することができるよう

になったそうです。

 その営業マンの男性のように、人に会い続ける仕事はとくにエネル

ギーを消耗します。

「常に人に見られている」というのは、人間にとって大きなストレス

なのです。

 喫茶店だけでなく、自分がホッとできる場所なら、ホテルのロビー

でも公園のベンチでもいいのです。大事なのは、心がリラックスでき

る場所ですごす時間を増やすことです。

植西 聰 氏

2014年12月15日 (月)

【33】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

4章

 自分の中の「へこたれない心」呼び覚ます

 一つでいいから「本当に好きなこと」を始める

 他人の評価で自分の評価をはかっている限り、いつまでたっても、

自分に自信を持つことはできません。

 なぜなら、今回は相手にほめられたとしても、次はそうではないか

もしれないからです。

 そのため、他人にいわれた言葉によって、自分の心のエネルギーが

プラスになったりマイナスになったりする人は、心が安定することが

ないのです。

 そんな人が自分を好きになるために効果的なのが、何かひとつでも

いいので、「本当に自分がやりたいこと」を、初めてみることです。

 それも、一回で終わることではなく、趣味として続けられることを

始めると、さらにいいでしょう。

 しかし、中には「自分のやりたいことがわからない」という人もい

るかもしれません。

 そういう人は、今日、外出したら帰り道に、大きな本屋さんに寄っ

てみてください。

 そして、店の中をグルグルと歩き回ってみてください。

 大型書店には、たくさんのジャンルの本がありますから、その中に

はきっと、自分の心が「面白そう!」と思えるようなものも見つかる

はずです。

 ある女性は本屋を探索中、「山歩き」をテーマとした雑誌や本が並

んでいるコーナーで足が止まりました。

 表紙の写真を見ていたら、「自然の中を歩くって気持ちいいだろう

なあ」という気持ちが心にわいてきたので、彼女はその本を買って帰

りました。

 今までなら、そこで終わりだったかもしれません。しかし、「自分

を変えたい」と思っていた彼女は、その本の中に出ていた登山サーク

ルに連絡をとり、その次の週末には近くの山にハイキングに行くイベ

ントに参加しました。

 そのイベントが楽しかったので、それ以降、彼女は週末ごとに近く

の山に出かけるようになりました。そのたびに、彼女の心にはプラス

のエネルギーが増えていきました。

 そして、いつの間にか落ち込みやすい性格まで克服できたのです。

 それは、彼女が山に登ることで、いつも心をプラスの状態にするこ

とができるようになったからです。

 心を強くするためには、好きなことをするのが一番なのです。

植西 聰 氏

2014年12月12日 (金)

【32】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

4章

 自分の中の「へこたれない心」呼び覚ます

 自分を苦しめる言葉を捨てる

 普段、自分に語りかける言葉が、その人の自信を作り上げていきま

す。

 逆に、心が折れやすい人というのは、自分自身を責めてしまいがち

です。

 そのため、中には「ダメな人間」「バカな私」「いつも失敗ばかり」

といった具合に、自分に否定的な言葉を語りかけてばかりいる人がい

ます。

 当然、そういう人の心はマイナスのエネルギーが増えていきます。

 ですから、自分を痛めつけるような言葉を言うことがあるという人

は、今すぐそれをやめましょう。

 どうしてもそういう言葉が心に浮かんでしまうとしても、口に出し

てはいけません。

 言葉として発信することで、マイナスのエネルギーは大きくなって

しまうからです。

 ですから、自分を責める言葉が浮かんできたときは、静かに深呼吸

して、その気持ちを受け止めるようにしてください。

 それだけで、自分を責める言葉を口に出していたときより、心に与

えるダメージは小さくなります。

 それができるようになったら、次はプラスの言葉を使って、自分を

責める感情そのものを小さくしていきます。

「完璧とはいかなかったけれど、大失敗でもなかったから、今回はこ

れでいい」

「上手くいかない原因がわかったから、次はうまくいく」

 などという言葉を自分に投げかけることで、心にプラスのエネルギ

ーを作り出すのです。

 これからは、注意深く自分の言葉を観察しましょう。

 そして、もしも自分に否定的な言葉を語りかけてしまったら、肯定

的な言葉で言い直すようにしてください。

 これを繰り返せば、だんだんと自分の自己肯定感は高まっていきま

す。

 すると、自分に自信が持てるようになり、プラスのパワーが増えて、

イライラや怒りの感情が入り込む余地がなくなるのです。

植西 聰 氏

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