【40】「折れない心」をつくるたった1つの習慣
5章
ちょっとヘコんだときの確実なヒント
「イヤなことは良いことの前触れ」と考える
心が折れそうになったとき、早い段階で気持ちを切り替える方法
のひとつに、自分の身に起きたことの意味づけを変えるということ
があります。
たとえば、イヤなことがあったときは、それが「イヤなこと」と
思うから、マイナスな感情が生まれるわけです。
こういうとき、「イヤなこと」を、「いいことが起きる前触れ」
と考えたらどうでしょう。
すると、気持ちを切り替えられることがあります。
ある女性は、朝、会社に向かう途中で空からカラスのフンが落ち
てきて、コートの背中の部分が汚れてしまいました。
「なんてツイてないんだろう…」
と落ち込んでいたのですが、そばを通りかかった先輩に、
「今日はツイているね。そんなウン(運)がつくことなんて、人生
で何度も経験できることじゃないぞ」
と声をかけれれました。
その言い方に嫌味がまったくなく、先輩は本気でそう思ってくれ
ているようだったので、それまで落ち込んでいたその女性は、
「確かにそうだ。こんなことは滅多にあることじゃない。何か、自
分の身にいいことが起きる前触れかもしれない」
と考えるようになりました。
すると、マイナスのエネルギーで一杯だった心は、一気にプラス
のエネルギーで一杯の状態に変わったのです。
そのため、その日の彼女の身には本当にいいことがたくさん起き
ました。
人生には悪いことばかりが続くということはありえません。
「人生、楽ありゃ、苦もあるさ…」という水戸黄門の歌もあるよう
に、人生には楽なことと苦しいことが、交代にやってくるものなの
です。
植西 聰 氏
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