【57】「折れない心」をつくるたった1つの習慣
7章
「視点」をシフトすれば人間関係に強くなる!
苦手な人を意識しすぎないコツ
人はつい、周りに苦手な人がいると、その人を意識しすぎてしま
います。
例えば、意地悪な同僚があいさつをしてくれなかった場合、相手
はただ、あなたに気がつかなくて、あいさつをしなかったのかもし
れないのに、ついマイナスの想像を膨らませてしまうものです。
「僕はあの人に嫌われているに違いない」
と落ち込んだり、
「無視するなんて、あの人はひどい」
と怒ったりしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、そんなふうに、相手の言動を勝手に悪いほうに解釈して
怒ったり悲しんだりすることは、無駄な行為です。
あいさつを返してくれなかったのが、仲の良い人なら、あなたは
きっと、
「聞こえなかったのかもしれない」
「急いでいたのだろう」
というふうに考えて、あまり気にしないでしょう。
相手が苦手な人だとしても、同じように考えるようにようにすれ
ばいいのです。
相手の本心なんて、その人に直接聞いてみなければわかりません。
単なる事実を、勝手に悪い方に解釈するのは、とてもおろかなこ
とといえます。
マイナスな方向に考えそうになったら、すぐに打ち消すクセをつけ
るようにしてください。
また、近くに苦手な人がいるときも、その人を意識しすぎないよ
うに注意しましょう。
相手があなたにとって特別な存在にならないよう、自分自身で気を
つけるのです。
日頃から、困った人と付き合うときは、他の友だちと同じような
態度で接しましょう。
特別に優しくしたり、ご機嫌をとったりする必要はありません。
最初は意識的でも、苦手な人を他の人と同じように考えるうちに、
苦手な人に振り回される機会もへってくるでしょう。
植西 聰 氏
最近のコメント