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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2015年2月

2015年2月27日 (金)

【74】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

9章

 すぐ折れない心をつくる新しいアプローチ

 他人のいいところを見つけるクセをつける

「人は一人では生きられない」という言葉があります。

 実際にそのとおりで、生きていれば必ず他人とかかわる場面が出

てきます。

 そのため、他人との間で上手に関係が築けない人は、かなりのス

ピードで心にマイナスのエネルギーが増えていってしまいます。

「あの人は感じが悪い」

「あの人は意地悪だ」

 そんなふうに、いつもイライラして怒っていると、心の中は、マ

イナスのエネルギーで一杯になります。

 すると、心にゆとりがなくなり、視野も狭くなるため、ますます

他人とうまくやっていけなくなってしまいます。

 心を強くするには、意識的に、他人のいいところに目を向けるこ

とが大切です。

 具体的には、出会った瞬間に相手のいいところを3つ探してみる

ことを、ゲーム感覚で始めてみてください。

 今までは、無意識のうちに相手のイヤなところを探して、不愉快

な気持ちを募らせていた人も、

「優しい感じの人だ」

「センスのいいカバンを持っている」

「待ち合わせの時間前に来てくれた」

 というふうに、誰に会っても相手のいいところをパッと見つけら

れるようになると、どんどん他人を好きになっていけます。

 すると、今までは人に会うたびに心にマイナスの感情が増えてい

たのに、今度は人に会うたびにプラスの感情が増えるという急激な

変化が心に訪れます。

 早い人では数日で、

「最近、雰囲気が変わったね」

「最近、明るくなったね」

 と周りから言われるほどに、自分を変えることができるでしょう。

植西 聰 氏

2015年2月26日 (木)

【73】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

9章

 すぐ折れない心をつくる新しいアプローチ

 捨てないと、新しいものは入ってこない

 部屋が散らかっていると、それだけでストレスがたまりやすくな

ります。

 必要なものがすぐに出てこなかったり、あったはずのものがそこ

になかったり、散らかっている部屋を見てなんとなく気持ちが落ち

込んだり、そんなことを経験したことがある人は多いでしょう。

 たかが部屋のこと、と思うかもしれませんが、そのたびに、その

人の心にはマイナスのエネルギーが増えてしまいます。

 ですから、心が折れにくい自分になるためには、身の周りにある

いらないものを処分することをおすすめします。

 やってみるとわかるのですが、いらないものを捨てると、必要な

ものが入ってきます。

 自分を助けてくれる人が現われたり、必要なお金が手に入ったり、

モチベーションがあがってやる気がわいたり…。

 そんな変化が、早い人では数日で現われます。

 モノを捨てるという行為は、過去の価値観や思い込み、つまり執

着を捨てることにもつながっています。

「いつかまた使うかもしれない」

「思い出があるから」

「とりあえず、捨てよう」

 そうやって先送りし、ため込んできたモノたちに向き合い、いる

ものといらないものに分けることは、今の自分自身と向き合うこと

でもあります。

 最初は、モノを捨てることに罪悪感や、苦痛を感じるかもしれま

せん。

 しかし、少しずつでも不要なモノを手放していくと、部屋がすっ

きりすると共に、気持ちまですっきり整理されてくるのに気がつく

でしょう。

 自分の好きなものに囲まれて、気持ちのいい環境に暮らしている

と、心の中にはプラスのエネルギーが増えていきます。

 そうすると、ちょっとくらいイヤなことがあっても、心がマイナ

ス感情にならないのです。

植西 聰 氏

2015年2月25日 (水)

【72】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

9章

 すぐ折れない心をつくる新しいアプローチ

「どうすれば、楽しく過ごせるか?」と考える

 短気な人は、心にマイナスのエネルギーがたまりやすくなります。

 なぜなら、日常生活では気が長くないとイライラするような場面

が意外と多くあるからです。

 例えば、待ち合わせをした相手が時間どおりに現われないとき。

 短気な人は待つことがストレスとなり、心にマイナスのエネルギ

ーが増えてしまいます。

 自分もそういうタイプだという人は、時間についての考え方をち

ょっと変えてみることをおすすめします。

 例えば、相手を待っているときは、「私を待たせるなんてどうい

うつもりなの?」と怒る代わりに、「この予定外の時間をどうすれ

ば楽しくすごせるだろうか」と考えてみるのです。

 すると、「ちょうどいい。バックの中に入っていた読みかけの本

の続きが読める」というようなアイディアが浮かぶかもしれません。

 すると、心の中のエネルギーが、マイナスからプラスへと変わり

ます。

 そのため、いらだちが消え、平穏な感情が戻ってくるでしょう。

 心が折れやすい人は、待ちあわせの時間に相手が現われないと、

必要以上にあれこれと考えてしまうようです。

「あの人は自分のことをバカにしているのでは?」

「もしかして、避けられているのかもしれない」

 こんなふうに、被害者意識を抱えてしまう人もいます。

 しかし、こんなふうに考えても、相手が早く現われるわけではあ

りません。

 それに、こんな感情を持っていると、遅れてやってきた相手に対

して、優しくすることもできないでしょう。

 ですから、そのような考え方は変えたほうがいいのです。

「どうすれば、待ち時間を楽しく過ごせるか?」と考えれば、イラ

イラや怒りの感情にも惑わされることがなくなります。

 そのため、心にマイナスのエネルギーが増えることを妨げるので

す。

植西 聰 氏

2015年2月24日 (火)

【71】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

9章

 すぐ折れない心をつくる新しいアプローチ

 他人の役に立つ習慣を身につける

「私たちは肩を寄せ合って生きています。ですから、この世におけ

る私たちの第一の目的は、他人の役に立つことです」

 これは、チベット仏教の最高指導者、ダライラマの言葉です。

 この言葉からもわかるように、人間は本能的に、誰かの役に立ち

たいという気持ちを持っています。

 そのため、人のために何かをしてあげられたとき、心には自然と

プラスのエネルギーが増えます。

 ただし、現代の日本人は、多くのストレスやプレッシャーにさら

されているために、つい、他人のことより目の前のことに意識がい

きがちです。

 その結果、「まずは自分だけがよければいい。他人のことはその

次だ」と考えてしまうような心の状態になっています。

 だからといって、他人の役に立ちたいという本能が消えているわ

けではありません。

 ですから、今の自分に「人助けをしたい」というようなハッキリ

とした気持ちがなかったとしも、かまいません。

 気にせず、今日から、他人の役に立つことができるように、心が

けてみてください。

 小さなところでは、相手をほめるとか、電車で席をゆずるという

ようなことがあるでしょう。

 会社員なら、忙しそうな同僚を手伝ったり、手伝うまではできな

くても、何か差し入れをするなど、何らかの形で相手の役に立つこ

とはできるはずです。

 ただひとつ、気をつけて欲しいのが、そのために自分を犠牲にし

ないということです。あくまでも、自分自身の無理のない範囲で行

うことが大切です。

 そうやって、他人のために自分の力を貸すことを習慣化すると、

周りの人間関係がよくなる上に、自分自身に対する自信も生まれて

きます。

 そのため、心にはプラスのエネルギーもどんどん増えていくのです。

 人の役に立つことをすることで、折れない心を作ることができます。

 

植西 聰 氏

2015年2月23日 (月)

【70】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

9章

 すぐ折れない心をつくる新しいアプローチ

 ないものではなく「あるもの」に目を向ける

 心が折れやすい人の特徴として、足りないものに目がいきやすい

ということがあります。

 そういう人たちの中には、はたから見たらたくさんのものを持っ

ていて、むしろ恵まれた環境にあるというのに、

「あれがない、これが足りない」

と言っている人もいます。

 そうやって、自分自身で心にマイナスのエネルギーを増やし続け

ているのです。

 今、悩みがあるという人は、きっと自分に何かが足りないことが

原因で、その悩みが生まれてしまったと考えているでしょう。

 実際に、カウンセリングに訪れる人たちはみんな、自分自身の足

りない点に気を取られて、悩んでいます。

 自分はビジネスの能力がないから出世できない。

 自分は外見がよくないから、異性から愛されない。

 自分は学歴が低いから、周囲から尊敬されない。

 彼らはそんなふうに、自分に「ない」ものばかりに意識をとられ

ています。

 そのため、何かうまくいかないことがるとすぐに、「自分にはこ

れがないからだ」と考えてしまい、気持ちを切り替えることができ

ないのです。

 そういう人たちに、「そんなことはないでしょう。あなたはいろ

いろなものを持っているでしょう」と伝えると、驚きます。

 今日から、ないものではなく、持っているものに、意識を向けて

みればいいのです。

「自分には、こういう良いところがある」

 と理解すると、問題が起きたときも、「自分なら乗り越えられる」

と考えられるようになります。

 すると、心にはプラスのエネルギーが増えて、強い自分になれる

のです。

植西 聰 氏

2015年2月20日 (金)

◎8章のまとめ 「折れない心」をつくるたった1つの習慣

■緊張したり不安になったら、へこむのではなく「当然」と考える

■「出来ない理由」が浮かんできたら、「できる理由」を書き出してみる

■イメージングを活用する

■目標達成までに、いくつも「途中の楽しみ」をつくっておく

■ハードルが高くてめげそうなら、まず「少しだけ」でいいから手をつける

植西 聰 氏

2015年2月19日 (木)

【69】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

8章

 脳のしくみを生かした”高いハードル”の越え方

 ハードルが高いときほど、ちょっとだけやってみる

 なんでもいいから始めてみるというのも、プレッシャーを小さく

するためには有効です。

 実際に手をつけてみると、どの程度のレベルの難しさなのかがわ

かりますし、どのくらいの納期でできそうかも、予想がつくからで

す。

 何もしないうちは、

「すごく難しい仕事かもしれない」

「失敗したらどうしよう」

 といった、漠然とした不安やプレッシャーばかりが生まれますが、

その段階で立ち止まっている限り、何も進展しません。

 迷っているヒマがあったら、まずは手をつけてみて、それから自

分なりにどうするか、対策を立てればいいのです。

 中には、手をつけてみたことで、

「これは自分ひとりの手におえそうもない」

「この納期では間に合いそうにない」

 ということがわかり、上司に対して、

「サポートしてくれる人を一人つけていただければ、大丈夫です」

「納期を少し延ばしていただければ、できそうです」

 というような希望を、伝える人もいるかもしれません。

 それは決して悪いことではありません。

 できるかどうか不安を抱えながら、返事をズルズルと延ばしてい

るよりも、ずっと上司に与える印象はいいはずです。

 心が折れやすい人というのは、想像力が豊かで、マイナスの方向

にイメージが膨らんでしまう傾向があります。

 それを避けるためにも、頭の中で考えて終わるのではなく、実際

に手や足を動かすことを意識してみるといいのです。すると解決策

がみえてくることもあります。

植西 聰 氏

2015年2月18日 (水)

【68】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

8章

 脳のしくみを生かした”高いハードル”の越え方

 脳はイメージと現実を区別できない

 イメージングという言葉を聞いたことがある人もいるかもしれま

せん。

 イメージングとは、成功したシーンを頭の中でリアルにイメージ

することです。

 ただ想像するだけではなく、成功したことでどんな気分になった

か、周りの人はなんと言って祝福してくれたのか、その日の夜は家

族とどんな話をしたのか、といった細かいことまで、思い浮かべる

のが特徴です。

 高い目標を突きつけられ、不安になったときは、このイメージン

グを試してみるといいでしょう。

 人の脳は、想像で感じた気持ちと、実際にそれを体験したことで

感じた気持ちの区別がつかないそうです。

 そのため、想像で「このプロジェクトが成功して、嬉しい」とい

う気持ちを体感すると、それが本当のことだと錯覚して、どんどん

心にプラスのエネルギーを作り出すのです。

 プラスのエネルギーが増えた心からは、不安や恐怖心が逃げ出し

ていくのです。

 あるセールスマンは毎朝、会社に行く前に、注文がたくさん取れ

るイメージングをするようになり、仕事の成果が上がったといいま

す。

 このイメージングは、プロのスポーツ選手の間でも取り入れられ

ています。

 例えば水泳選手なら、試合前に深呼吸をして、目を閉じて、プー

ルの中をぐんぐん泳いでいるシーンを想像します。身体が感じる水

の冷たさ、息苦しい感じや緊張感、そんなものも含めてリアルにイ

メージをします。

 もちろん、それだけではなく、自分が優勝をして、表彰台で金メ

ダルを受け取るシーンまで思い浮かべます。

 最初のうちは、「そうはいっても、ムリだろう」という気持ちも

わいてくるでしょう。しかし、これを繰り返すうちに、心にそのイ

メージが刻まれて、いつの間にか「優勝して当然」と思えるように

なってきます。

 そこまできたら、あとは自信を持って本番に臨むだけです。

 仕事においてもスポーツにおいてもこのイメージングをするのと

しないのとで、結果は大きく違ってくるでしょう。

植西 聰 氏

2015年2月17日 (火)

【67】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

8章

 脳のしくみを生かした”高いハードル”の越え方

 プロセスを楽しむ”しかけ”をつくる

 人間の脳は、楽しい、嬉しい、わくわくする、こういった良いプ

ラスの感情にさらされると、活性化して、より能力を発揮すること

ができます。

 ですから、大きな目標を前にして逃げ出したくなったときは、そ

の途中やゴールの先にある楽しそうなことに焦点をあてると、やり

やすくなります。

 たとえるなら、マラソンの給水地点のようなものを、そのプロジ

ェクトの途中に設けるのです。

 ある金融機関に勤める男性は、新しい金融商品を販売する部署の

リーダーに命じられました。

 売り上げ目標は1000万円です。

 最初のうちは、がんばろうと思っても、すぐに、

「でも、1000万円なんて本当に売れるのだろうか」

「リーダーなのに、新人より売れなかったらどうしよう」

 というような不安を消すことができませんでした。

 そこで、彼が考えたのは、1000万円を細かい数字に区切って、

小さな目標を少しずつクリアするという方法です。

 1000万円というと、ひるんでしまった彼も、100万円なら

達成できるような気がしてきました。

 そこで、まずは、100万円売って、それをクリアできたらチー

ムのみんなとお祝い会を開こうという目標を立てました。

 そして、1000万円の目標をクリアできたら、自分へのご褒美

に海外旅行へ出かけようと決めました。

 すると、なんだかやる気がわいてきたのです。

 これは、楽しいことに焦点をあてることで、心にプラスのエネル

ギーが増えたからです。

 このように、大変そうに見えることでも、その中に楽しみを見い

だすことで、勇気ややる気がわいてきます。

植西 聰 氏

2015年2月16日 (月)

【66】「折れない心」をつくるたった1つの習慣

8章

 脳のしくみを生かした”高いハードル”の越え方

「できる理由」を書いて、数えてみる

 やりたいことがあるのに行動に移せないという人は、何かを始め

ようとしても「できない理由」がどんどん浮かんできてしまうよう

です。

 そんな人は、できない理由が浮かんできてしまったら、すぐに

「できる理由」を書きだしてみることをオススメします。

 例えば、次のようなことが考えられるでしょう。

1 自分は健康である

2 日本は、自由にやりたいことをたっていい国だ(法律や道徳に

  違反しないこと)

3 自分にはいざというときに励ましてくれる家族や友人がいる

4 自分は読み書きや計算ができる

5 本を読んだりセミナーに行ったりすれば、やりたいことを学ぶ

  ことができる

6 自分と同じような環境からスタートして、夢を叶えている人が

  いる

7 失敗しても命までとられるわけじゃない

 こうやって、「できる理由」を書き出しているうちに、心の中に

自信がわいてくるはずです。自信は、大きなプラスのエネルギーを

持っています。ですから、自信を持つことは、前に進む力になって

くれます。

 日本で生まれて日本で育つと、本当はとても恵まれた環境にいる

のに、それを「あたりまえ」に感じてしまうことも多いと思います。

 しかし、冷静に他の国の環境と比べると、私たちは間違いなくチ

ャレンジしやすい状況にあるといえるでしょう。

 自由がない国や、食べることさえままならない国に住む人たちか

ら見たら、私たちが挑戦することをためらう理由など、どこにもな

いように見えると思います。

植西 聰 氏

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