【27】幸運は不運のあとにやってくる
第三章
不運にこそ 幸運へのカギが 隠れている
願いがかなわないことにも意味がある
「将来、ファッションデザイナーになりたい」
「いつか、地中海を旅行してみたい」
このように、私たちは大なり小なり願望を抱いています。
こうした願望は行動すれば、たいていはかないますが、時には
かなわないほうがいい場合もあります。
つまり、願望がかなわないことにも意味があるのです。
ある女性はパリに行くのが夢で、そのためコツコツと旅費を貯
めていました。
ところが、間際になって、高熱を出して寝込んでしまい、旅行
に行けなくなってしまいました。彼女が悔しがったのはいうまで
もありません。
しかし、その直後、友人から一緒にデザイン会社を設立しない
かという話を持ちかけられました。
そのためには、30万円ほどの事業資金が必要でした。
しかし、旅行に行けなかったぶん、旅費をその事業資金にあて
ることができ、彼女は友人とデザイン会社を設立することができ
たのです。
願望を掲げることはとても大切です。
しかし、神様はその人が掲げた願望よりも、もっと大切なこと
を知っています。
その大切なことに専念したほうが、その人が幸せになれること
も知っています。
したがって、不運に見舞われ、願望がかなわなくても、「それ
でよし」と思う気持ちでいることです。
「願望がかなわないほうが、幸せになれるという神様の導きで
ある」
こう自分に言い聞かせることで、めげることなく、心穏やかに
過ごせるようになるでしょう。
植西 聰 氏
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