【43】幸運は不運のあとにやってくる
第五章
逆境から抜け出すには
逆境に見舞われたら、思いきって開き直る
逆境に見舞われたら、もがいたり逆らったりしないで、あえてそ
れを受け入れてしまうことが大切です。
その一方で、あくまで前向きに明るく考えるようにするのもいい
でしょう。
商社に勤めるある男性は、会社をリストラされてしまったことが
ありました。
しかも、「泣きっ面にハチ」とはよくいったもので、その直後、
奥さんとも別居し、挙句の果てには交通事故にあい、入院してしま
いました。
このとき、その男性は次のように思ったというのです。
「これで悪いものが全部出ていった。これからはいいことがたく
さん起こるようになるだろう」
すると、どん底状態から一変して、本当にいいことが起こりました。
退院後、知人の斡旋で再就職に成功し、間もなくして別居してい
た奥さんとヨリを戻したばかりか、念願だった公認会計士の資格を
取ることができたのです。
逆境に見舞われると、、確かに精神的につらくなります。
そのとき「この危機的状況から何とかして抜け出したい」と思い
続けていると、余計、状況が悪化してしまうことがあります。
逆に、この男性のように「これで悪いものが全部出ていった。こ
れからはいいことが起こる」という信念のもと、前向きに、積極的
に考えるようにすれば、状況の悪化に歯止めをかけることができます。
前向きに考えれば、不運のエネルギーはだんだんと弱まるように
なります。
むしろ、水面下に潜んでいる幸運エネルギーがいち早く覚醒する
きっかけになることもあるのです。
植西 聰 氏
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