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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2015年6月

2015年6月30日 (火)

【63】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 よいことだけを日記に記す

 不運を幸運に転じるためには、よいことだけを日記につける習

慣を身につけるのがいいと思います。

 ゼロの状態からスタートして巨万の富を築きあげることに成功

したアメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、日記をつけ

るのを日課にしていました。

 そのカーネギーが死んだのち、遺族が彼の日記をめくると、そ

こには次のようなことが記されていたというのです。

 「小鳥が卵を産んだ。我が家に家族が増えると思うと楽しみだ」

 「夕飯に食べたオムライスがものすごく美味しかった」

 「孫の風邪が治ってなによりだ」

 「妻が手編みのマフラーを編んでくれた。ありがたい」

 つまり、よい出来事だけを書き記していたのです。

 私たちの中には日記をつけている人も多いと思いますが、不運

に見舞われると、往々にしてマイナスのことを書きがちです。

 思い当たる人は、これからはよい出来事だけを日記に書く習慣

をつけるといいと思います。

 「今日は朝早く起き、散歩ができた」

 「自分の案が会議で採用された」

 「ランチで食べたパスタがものすごく美味しかった」

 「友だちが観たかった映画のDVDを貸してくれた」

 こうしたことを毎日、書き記していけば、よいことだけが思い

出として残り、読み返すたびにハッピーな気分になります。

 それによって、心もプラスの感情でいっぱいになります。

 すると、幸運期の到来も早まるようになるのです。

植西 聰 氏

2015年6月29日 (月)

【62】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 五感に喜びを与える習慣をつける

 日常生活において、私たちがハッピーな気分になり、心がプラ

スになるのはどんなときでしょう。

 それは食事をして「美味しい」と思った瞬間かもしれません。

 絶景を目の当たりにして「きれい」と思った瞬間かもしれません。

 お気に入りの音楽を聴いた瞬間がそうかもしれません。

 確実にいえるのは、そういう感情に浸れる時間をできるだけ多

く作り出していけば、その人の心の中はハッピーな気分で満たさ

れるようになるということです。

 それがプラスの波動として、心の中にどんどんチャージされて

いけば、不運に見舞われ、失望や落胆の念にかられても、折れか

かった心を癒してくれるようになります。

 そのためには、五感に喜びを与える習慣をつけるのもいいと思

います。

 たとえばおいしいフルーツや、スイーツなど自分の好物を口に

する。

 海外旅行が好きな人は、お気に入りの海外の風景写真を、部屋

の壁などに貼っておき、頻繁に眺める。

 ハワイアンやポップスが好きな人は、寝る前や朝起きたときに、

それを聴く。

 こうした時間を意識的に増やしていけば、いつもなんとなく楽

しくなります。

 愉快な気持ちになります。

 ワクワクしてきます。

 その感情が心の中に浸透し続けていけば、一つの大きなプラス

のエネルギーとなり、幸運波動と共鳴しあうようになります。

 つまり、不運の状況下にあっても、比較的早く抜け出すことが

できるようになるのです。

植西 聰 氏

2015年6月26日 (金)

【61】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 「ありがとう」を口ぐせにする

 以前、雑誌のインタビュー記事で、ある著名な作家が次のよう

なことを語っていました。

 「世の中を見渡すと、『不幸だ。不幸だ』といって嘆き悲しむ

人がいますが、本当に不幸な人はごくわずかで、『不幸だ。不幸

だ』という人の大半は実は幸せなのです」

 その理由について、「不幸に見舞われると、人は身近に存在す

るありがたいことを忘れるようになります。しかし、身近に存在

するものは、どれもありがたいことばかりです。だから、本当は

不幸ではないのです」と述べています。

 そのとおりといっていいでしょう。

 この作家のいうように、身近に存在するものは、どれもありが

たいものばかりです。

 電車やバスが正常に運行してくれるおかげで、私たちはいろい

ろな場所に出かけることができます。

 二十四時間営業しているコンビニのおかげで、私たちはいつで

も、好きなものを買いに行くことができます。

 つまり、私たちが感謝すべき対象はいくらでもあり、世の中は

「ありがたいこと」に満ちているのです。

 その観点からいえば、私たちはけっして不幸ではないのです。

 したがって、これからはいろいろなことに対してもっと感謝の

念を抱くといいと思います。

 そして、「ありがとう」を口ぐせにしてはどうでしょう。

 一日に何十回も口にするのです。

 これを習慣にすれば、ありがたいというリズムがリズムを呼ん

で、そのうち自他共に「本当なありがたい」と認めざるをえない

現象に遭遇するようになるでしょう。

植西 聰 氏

2015年6月25日 (木)

【60】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 よく笑うくせをつける

 不運のとき、よい習慣をつけると、幸運期の到来が早まります。

 そのためには、よく笑うくせをつけることが大切になってきます。

 終戦後、多くの日本兵がソ連軍に捕らえられ、シベリアの収容

所に入れられ、奴隷のように強制労働させられたことがありました。

 そのため、多くの日本兵が病気で死んだりしたのですが、ある

学者の調査によると、いち早く帰還できた兵たちや病気にならな

かった兵たちは、意識的に笑うようにしていたというのです。

 どうも就寝前のわずかな時間に冗談を言い合ったりしていたら

しいのです。

 人は笑うと、免疫力が高まることが、医学的にも明らかにされ

ています。

 また、笑うことによって、血のめぐりがよくなり、新陳代謝も

活発化します。

 副交感神経が優位になるので、交感神経とのスイッチが頻繁に

切り替わるようになり、自律神経のバランスが整うようにもなり

ます。

 さらに、幸福な気分にさせてくれるエンドルフィンという脳内

ホルモンが分泌されます。

 つまり、笑うことには、身体が活性化し、心はプラスの感情で

いっぱいになるという利点があるのです。

 そのためには笑いを習慣として取り入れることが大切です。

 お笑い芸人が出演するTV番組を見るのもいいでしょう。

 TPOを踏まえ、気のおけない友だちと冗談を言い合うのもい

うでしょう。

 そうすれば、笑う頻度が増え、楽しい気分でいられる状態が多

くなり、心がプラスの状態になります。

 「笑う門には福来る」ということわざがありますが、幸運波動

は笑いを好むので、笑う人の元には幸運がいち早くやってくるよ

うになるのです。

植西 聰 氏

2015年6月24日 (水)

【59】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 プラスの言葉を多く口にする

 不運な状態にあるとき、人の心は悲しみ・怒り・失望・絶望・

落胆といった感情でいっぱいになります。

 そして、それが次のように言葉となって現れます。

 「おもしろくない。つまらない」

 「人生がいっこうに報われない」

 「お先、真っ暗だ」

 「どうせ、ダメに決まっている」

 しかし、こういうマイナスの言葉ばかり口にしていると、マイ

ナスの波動によって、ますます不幸な現象に見舞われ、幸運期の

到来が遅れるようになります。

 これを防ぐには、マイナスの波動をどこかで断ち切らなくては

なりません。

 そのためには、初めのうちはウソでもいいから、日頃、口にし

ている言葉を変えることが大切になってきます。

 「毎日が楽しい」

 「今日も元気だ」

 「未来は明るい」

 「できる。大丈夫。可能だ」

 このようにプラスの言葉をできるだけ多く口にするようにする

のです。

 そうすれば、自己暗示によって、それが心の奥底に浸透してい

ようになります。考え方や行動も言葉と同化するようになります。

 すると、心の中はだんだんとプラスの感情でいっぱいになり、

幸運波動とリンクするようになります。

 そうすれば、不運をいち早く幸運に転じることができるのです。

植西 聰 氏

2015年6月23日 (火)

【58】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 願望をイメージする

 不運の状況下にあるとき、よい習慣をつけると幸運期の到来が

早まります。

 そのための第一歩として、願望をイメージする習慣をつけると

いいと思います。

 アメリカに古くから伝わる逸話を紹介しましょう。

 ある少年が無実の罪で牢獄に入れられたことがありました。

 しかし、少年は落ち込むことなく、イキイキしていました。

 その理由を看守が尋ねると、青年は次のように答えました。

 「私はいつか無実であることが立証されると信じているし、私

にはここを出たら、建築家になる夢があるからだ」

 そうです。青年は無実の罪で投獄されるという苛酷な運命にあ

っても、願望をイメージすることで、心の中を希望の光で灯して

いたのです。

 そして、それから間もなくして、青年が無実であることが立証

され、青年は無事出所でき、その後、建築家として大活躍するよ

うになりました。

 願望をイメージすると、人生に大きな張り合いが生まれるよう

になります。

 人生に大きな張り合いが生まれれば、毎日が楽しくなります。

 未来に対して希望が持てるようになります。

 つまり、イキイキとしてきます。

 したがって、不運に見舞われ、気分が滅入ったときは、願望を

イメージする習慣をつけてみるといいと思います。

 そうすれば、滅入った気分がだんだんとポジティブなほうに転

化していくようになります。

 心の中のマイナスの気が放出され、代わりにプラスの気が生ま

れるようになります。そうなればしめたもので、そのプラスの気

が幸運期の到来を早めてくれるようになるでしょう。

植西 聰 氏

2015年6月22日 (月)

【57】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 プラスの習慣が、不運のあとにやってくる

 幸運期の到来を早める

 不健康な人はお酒をたくさん飲みます。

 タバコをたくさん吸います。

 野菜をとらずに肉食中心の食生活をします。

 運動もほとんどしません。

 そのため、ストレスがたまると、次のような症状に見舞われや

すくなります。

 「下痢がひどい」

 「肩がこる。腰痛がする」

 「体が重くて仕方がない」

 そういう人がお酒やタバコをやめ、食生活を正し、適度に運動

するなど、よい習慣を身につけたらどうなるでしょうか。

 ストレスがたまっても、そういった症状をはねのけることがで

きます。

 不運はある意味、ストレスに似ているところがあります。

 不運は誰にでも襲いかかります。

 このとき、悪い習慣を身につけている人は不運にあってもなか

なか抜け出すことができません。それどころか、状況がますます

悪化する恐れがあります。

 しかし、よい習慣を身につけている人は、心がプラスの感情で

いっぱいになるため、不運にあっても、比較的早く抜け出すこと

ができます。

 要するに、よい習慣を身につけている人は幸運波動とリンクし

やすくなるため、幸運期の到来が早まるようになるのです。

 よい習慣を身につけるために、次回からご紹介するいろいろな

方法を実践する必要があります。

植西 聰 氏

2015年6月19日 (金)

【第六章のポイント】幸運は不運のあとにやってくる

〇 心をプラスの状態に保てば、幸運波動と共鳴しやすくなる。

〇 不運を体験しているときは、幸運をためているときと知れば、

  心がプラスになる。

〇 苦しみと楽しみは表裏一体の関係にあり、私たちの知らないと

  ころで同居している。

〇 不快な出来事、ツイていない出来事に見舞われたら、その中か

  メリット探せば、心の状態がマイナスからプラスへと切り替わる。

〇 不幸に見舞われたら、「そのおかげで〇〇ができる」と考える。

〇 自分の長所を自覚すれば、心もプラスに転じやすくなる。

〇 自分を取り巻く多くの人・多くのものによって生かされている

  ことに気づく。

〇 「おもしろそうだ」と思ったことにトライすると、心がプラス

  に転じる。

〇 大自然のパワーを吸収すれば、心が活性化し、幸運波動とリン

  クするようになる。

植西 聰 氏

2015年6月18日 (木)

【56】幸運は不運のあとにやってくる

第六章

 不運に見舞われたときの乗り越え方

 不運に見舞われたときは、よい気を吸収する

 気には悪い気とよい気があります。

 悪い気は、人を怒らせたり、悲しませるなどして、心をマイナ

スにします。

 そして、人を不快にします。

 これに対して、よい気は、人を楽しませたり、喜ばせるなどし

て、心をプラスにします。

 そして、人を快適にします。

 不運に見舞られると、人は往々にして悪い気を浴びがちです。

 そういうときは、意識的によい気を浴びることが大切になって

きます。

 そのためには、快適な気分になれる場所に行って、快適な波動

を吸収するのが一番です。

 なかでもお勧めなのが、郊外の山や森林、高原といった自然の

パワーがいっぱい吸収できる場所です。

 大自然が生み出すパワーは、私たちに新鮮な空気を提供してく

れます。

 それを吸収すれば、気分がリフレッシュします。

 気分がリフレッシュすれば、生命エネルギーが活性化し、ひい

ては心まで活性化するようになります。

 心が活性化すれば、心の中にあるマイナスの気が放出され、代

わりにプラスの気が心の中に充満するようになります。

 すると、幸運波動とリンクするようになります。

 それによって、幸福な人生が送れるようになるのです。

 不運に見舞われ、気分がふさぎこんだときは、部屋の中に閉じ

こもっていないで、よい気を吸収しに出かけたほうがいいと思い

ます。

植西 聰 氏

2015年6月17日 (水)

【55】幸運は不運のあとにやってくる

第六章

 不運に見舞われたときの乗り越え方

 夢中になれることを行う

 不運な状況にあるとき、人はたえずそのことばかりに意識を向

け、そのことばかり考えてしまいます。

 「あのとき、あんなミスさえしなければ、リストラされなかっ

たろうに」

 「別れた恋人のことが忘れられない」

 といったようにです。

 しかし、それでは四六時中、心がマイナスの要素でいっぱいに

なるため、マイナスの波動がマイナスを呼び、人生そのものがま

すますマイナスに傾いてしまいます。

 この悪循環に歯止めをかけるためには、夢中になれることを行

うといいでしょう。

 夢中になれることを行えば、否が応でも意識はそちらに向く

うになります。

 ましてや、それが楽しいこと、快適なこと、心がときめいてワ

クワクしてくるものであれば、心の中のマイナスの気が放出され、

代わりにプラスの気が充満するようになります。

 そのためには「おもしろそうだ」と思ったものがあれば、トラ

イしてみることをお勧めします。

 ヨガやジャスダンスを行ってみる。

 ピアノやギターなど楽器を演奏してみる。

 小説やエッセイを執筆してみる。

 福祉ボランティアなどの社会活動を行ってみる。

 たとえばこのようなことを、一時間夢中になって行えば、一時

間心がプラスになります。

 二時間夢中になって行えば、二時間心がプラスになります。

 そうやって意図的に心がプラスになる時間を増やしていけば、

「不運によって私にはこういう悩みがある」という思いが次第に

薄れ、しまいには忘れるようになるのです。

植西 聰 氏

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