【63】幸運は不運のあとにやってくる
第七章
幸運期への転換を早める方法
よいことだけを日記に記す
不運を幸運に転じるためには、よいことだけを日記につける習
慣を身につけるのがいいと思います。
ゼロの状態からスタートして巨万の富を築きあげることに成功
したアメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、日記をつけ
るのを日課にしていました。
そのカーネギーが死んだのち、遺族が彼の日記をめくると、そ
こには次のようなことが記されていたというのです。
「小鳥が卵を産んだ。我が家に家族が増えると思うと楽しみだ」
「夕飯に食べたオムライスがものすごく美味しかった」
「孫の風邪が治ってなによりだ」
「妻が手編みのマフラーを編んでくれた。ありがたい」
つまり、よい出来事だけを書き記していたのです。
私たちの中には日記をつけている人も多いと思いますが、不運
に見舞われると、往々にしてマイナスのことを書きがちです。
思い当たる人は、これからはよい出来事だけを日記に書く習慣
をつけるといいと思います。
「今日は朝早く起き、散歩ができた」
「自分の案が会議で採用された」
「ランチで食べたパスタがものすごく美味しかった」
「友だちが観たかった映画のDVDを貸してくれた」
こうしたことを毎日、書き記していけば、よいことだけが思い
出として残り、読み返すたびにハッピーな気分になります。
それによって、心もプラスの感情でいっぱいになります。
すると、幸運期の到来も早まるようになるのです。
植西 聰 氏
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