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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2016年2月

2016年2月29日 (月)

【28】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 神様の最高のプランを信じ、神様とともに生きる

 私たちが体験する不幸な現象には重要な意味・メッセージが隠されて

います。

 それは神様の取りはからいとも解釈できます。

 神様は私たちがどうすれば幸せになれるかを知っています。

 そのために人生の軌道修正を図らせようとしてくれることが、しばし

ばあります。

 しかも、神様は、人生の軌道修正を図らせるためには、あえて不幸な

体験をすることで、つらい道を通過したほうがいいことも知っています。

 言い換えると、神様は私たち一人ひとりを温かい目で見守り、いつも

次のように考えてくださっているようです。

 「現状のままでいるよりも、生き方やライフスタイルを変えたほうが、

その人は幸せになれる」

 「今のままでいるよりも、別の仕事に就いたり、別の人と一緒になっ

たほうが、その人は幸せになれる」

 そのことに気づいてもらおうと、不運を通してシグナルを送っている

のです。

 それゆえ、悪いことが悪いまま終わることはありません。

 不幸が不幸のまま終わることはありません。

 最後はハッピーエンドになるようにできています。

 すべては、よくなるようにできています。

 だとしたら、神様のプランを優先したほうがいいということになります。

 神様に身も心もゆだねたほうがいいに決まっています。

 そうやって、神様のプランどおりに生きたとき、その人は最高の幸せ

が手に入れられるようになるでしょう。

植西 聰 氏

2016年2月26日 (金)

【27】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 願いがかないわないことにも意味がある

 「将来、ファッションデザイナーになりたい」

 「いつか、地中海を旅行してみたい」

 このように、私たちは大なり小なり願望を抱いています。

 こうした願望は行動すれば、たいていはかないますが、時にはかなわ

ないほうがいい場合もあります。

 つまり、願望がかなわないことにも意味があるのです。

 ある女性はパリに行くのが夢で、そのためにコツコツと旅費を貯めて

いました。

 ところが、間際になって、高熱を出して寝込んでしまい、旅行に行け

なくなってしまいました。彼女が悔しがったのはいうまでもありません。

 しかし、その直後、友人から一緒にデザイン会社を設立しないかとい

う話を持ちかけられました。

 そのためには、30万円ほどの事業資金が必要でした。

 しかし、旅行に行けなかったぶん、旅費をその事業資金にあてること

ができ、彼女は友人とデザイン会社を設立することができたのです。

 願望を掲げることはとても大切です。

 しかし、神様はその人が掲げた願望よりも、もっと大切なことを知っ

ています。

 その大切なことに専念したほうが、その人が幸せになれることも知っ

ています。

 したがって、不運に見舞われ、願望がかなわなくても、「それでよし」

と思う気持ちでいることです。

 「願望がかなわないほうが、幸せになれるという神様の導きである」

 こう自分に言い聞かせることで、めげることなく、心穏やかに過ごせ

るようになるでしょう。

植西 聰 氏

2016年2月25日 (木)

【26】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 失恋には意味がある

 繰り返し言いますが、不幸な現象には、人生をよりよい方向に変えて

いくための意味---メッセージが隠されています。

 失恋も例外ではありません。

 20代のある女性の話です。

 彼女には交際して2年になる恋人がいました。

 ところが、その恋人は彼女を捨てて、他の女性と結婚してしまいました。

 これに大きなショックを受けたのはいうまでもありません。

 しかし、5年経った今、この失恋には大きな意味があり、それは神様

のおぼしめしであることを彼女は痛感しました。

 一つはあとでわかった話ですが、彼はギャンブルにたくさんのお金を

つぎこみ、多額の借金を抱えていたのです。もし、そのことを知らない

まま、彼と結婚していたら、彼女もまた借金まみれの生活を送っていた

でしょう。

 現に、男性と結婚した女性はそのことを知るやいなや激怒し、すぐに

離婚したといいます。

 もう一つは、その男性と別れてから、一年後、フィーリングが合い、

相思相愛の関係でいられる運命の人と出会い、その人と結ばれ、幸せな

家庭が築けたことです。

 つまり、彼女が恋人と別れたのは、「この人と一緒になっても、幸せ

にはなれない。あなたには、ほかにもっとふさわしい人がいる。その人

と出会い、結ばれたほうが幸せになれる」という神様の軌道修正措置だ

ったのです。

 そのおかげで彼女は幸運を手に入れることができたのです。

 逆境にあったり、失恋したときは、「これで幸せな人生に一歩も二歩

も近づくことができた」と考えたほうがいいでしょう。

植西 聰 氏

2016年2月24日 (水)

【25】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 人間関係のトラブルには意味がある

 厚生労働省が5年ごとに発表している「労働者健康状況調査」(平成

20年発表)によると、仕事に対して強い不安・悩み・ストレスがある

人は、回答者の58パーセントにのぼるといいます。

 さらに「ストレスがある」と答えた人は、仕事そのものよりも、職場

の人間関係にそれを強く感じていることが明らかになりました。

 なるほど、人間関係のトラブルほど厄介なものはありません。

 しかし、人間関係のトラブルにも意味があり、それはまさしく神様の

はからいである場合もあります。

 仕事はやり手なのに、職場の仲間から敬遠されている男性がいました。

 彼が夕飯に誘うと、みんなが断るのです。

 「なぜだろう……」

 そう思った彼が上司にそのことを相談すると、上司は男性に次のよう

に話しました。

 「キミは確かに優秀で営業成績もいい。しかし、自慢話が多すぎる」

 上司からこう言われた男性は大いに反省し、以来、自慢話を慎むよう

に心がけたところ、次第に職場の仲間と良好な関係が築けるようになっ

たといいます。

 人間関係がうまくいかないときは、「なぜ、あの人は私にこういう態

度をとるのだろう。自分のどこかに原因があるのだろうか」を自問する

といいでしょう。

 そして、自分に非があったら、素直に認め、反省することが大切です。

 結論的にいえば、相手の自分に対する態度にも意味が含まれており、

それは自分自身の考え方や行動を見つめ直すよい機会なのです。

 それを見つめ直すことによって、良好な人間関係を築くことができる

ようになり、また一歩、幸せな人生に近づけるようになるのです。

植西 聰 氏

2016年2月23日 (火)

【24】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 アクシデントには意味がある

 アメリカの宗教家ロバート・シュラーは次のような言葉を残しました。

 「トラブルは幸福が変装した仮の姿に過ぎない。そこにはメッセージ

が隠されている」

 この言葉を象徴する例として、ある女性の話を紹介しましょう。

 その女性は車を運転中、接触事故に見舞われたことがありました。

 彼女は被害者で過失は相手にありました。

 示談交渉を進めていくうちに、相手は心臓外科の権威といわれる大学

病院の教授であることが判明しました。

 実は女性には7歳になる重度の心臓病を患っている娘がいました。

 そのことを加害者である教授に話すと、その教授はこう言ってくれま

した。

 「お詫びに私が執刀しましょう。優先的に入院・手術ができるように、

私が取りはからいます」

 こうして、彼女の娘は優先的に入院させてもらえたうえ、その教授が

手術してたおかげで、その後順調に回復したのです。

 つまり、この接触事故にはまさしく意味があったのです。

 それは、娘の病気を治してあげようとする神様からのメッセージだっ

たのです。

 したがって、私たちもトラブルやアクシデントに見舞われたからとい

って、がっかりすることはありません。

 むしろ、

 「この現象には意味がある。ひょっとしたら、、神様のはからいかも

しれない」

 「この現象は状況が好転していく前ぶれなのかもしれない」

 と、あくまでプラスに解釈することが大切です。

 そうすれば、トラブルやアクシデントが、実際、幸運を招き寄せる使

者であることが判明するかもしれません。 

植西 聰 氏

2016年2月22日 (月)

【23】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 失敗には意味がある

 「パソコンのデータを誤って消してしまった」

 「得意先へ提出するプレゼンに大きな誤字・脱字があった」

 などなど、人生には失敗がつきものです。

 そして、失敗すると、私たちはみじめな気持ちになります。

 そういうときは、「失敗にも意味がある」と考えるといいと思います。

 この場合の「失敗の意味」とは二通りあります。

 一つは改善を促すための神様からのメッセージです。

 たとえば、携帯電話です。

 携帯電話は、最初、大きくて重かったため、商品化されてもほとんど

売れませんでした。したがって失敗したと思われていました。

 ところが、小型化するとだんだんと売れていき、その後、メールの機

能を搭載したところ、ますます売れるようになりました。

 さらに、カメラの機能まで搭載したところ、爆発的に売れるようにな

りました。

 また、もう一つの意味は、新しい発見を促すための神様からのメッセ

ージです。

 たとえばドライフルーツがそうです。

 その昔、ヨーロッパのある貴族が王様から与えられた高価なフルーツ

をナイフで刻んだまま、乾燥した部屋にうっかり放置したことがありま

した。

 しかし、それを口にしたところ、ものすごく美味しいことがわかりま

した。

 これがドライフルーツのはじまりといわれています。

 したがって、失敗をしたときは、いたずらに嘆くのはやめ、そこから

意味を感じ取ることが大切になります。

 その意味に気づけば、失望・落胆が希望・期待に転じるようになるで

しょう。

植西 聰 氏

2016年2月19日 (金)

【22】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 病気やけがには意味がある

 人が体験することにはすべて意味があります。

 ということは、病気やけが、あるいは身体の不調にも、重要な意味が

隠されている場合がしばしばあります。

 IT企業で働くある女性はひどい腰痛と肩こりに悩まされていました。

 あちこちの整骨院や鍼灸の治療院に通いつづけても、いっこうによく

なりませんでした。

 そこで、思いきって会社を退職し、故郷の北海道に帰り、趣味のお菓

子作りの腕を生かしてケーキ屋をオープンすることにしました。

 すると、不思議なことに、腰痛と肩こりの症状がピタリとおさまった

のです。

 つまり、彼女を悩ませていた腰痛と肩こりは「無理をして仕事をして

はいけない。マイペースで仕事を行いなさい」というメッセージだった

のです。

 逆に言えば、会社を辞めないで、あのまま無理をして仕事をしていた

ら、重い病気にかかる可能性がありました。

 そうなったら、大きな悲劇が彼女に押し寄せていたでしょう。

 神様は全知全能です。

 その人がどういう道に進めば幸せになれるかを知っています。

 そのことに気づいてもらうために、神様は軽い病気やけがや身体の不

調を通して、軌道修正を図らせようとすることがしばしばあります。

 結論的にいえば、軽い病気やけがや身体の不調といった症状は、私た

ちに大切な何かを気づかせ、生き方をよい方向に変えてもらおうとする

ための神様からのサインなのです。

 そのサインによって、その人は幸福な人生に向けて、新たなる一歩を

踏み出すことができるようになるのです。

植西 聰 氏

2016年2月18日 (木)

【21】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 仕事の挫折には意味がある

 社会人にもなれば、誰だって一度や二度くらい、仕事で挫折を味わう

ことがあると思います。

 世の中を見渡すと、その挫折を味わって、成長する人もいれば、そう

でない人もいます。

 成功者になるためには、「仕事の挫折には意味がある」と考えること

が大切です。

 ディズニー社を創設したウォルト・ディズニーは、若いころ、新聞社

で漫画を書く仕事をしていました。

 ところがあるとき、才能がないという理由で解雇されてしまいました。

 しかし、周囲の援助でデザイン会社を作り、そこで短編アニメを作画

するようになりました。これが彼の天職だったようで、アニメーターと

しての才能をどんどん発揮していくようになりました。

 つまり、漫画家としては芽が出なくても、アニメーターとしては芽が

出るようになり、これがディズニー社の設立につながっていったのです。

 もし、彼が漫画家としてそこそこ活躍し、新聞社をクビにならなけれ

ば、ディズニー社が設立することはなかったでしょう。

 ということはディズニーランドの誕生もありえなかったことになります。

 したがって、仕事で挫折感を味わっても、落胆することはありません。

 むしろ、「これは神様のおぼしめし。意味がある」「自分が体験した

ことは、ジャンルを越えて、別の形で生かされるときが必ずやってくる」

と考えるようにするとよいでしょう。

 そうすれば、落ち込む頻度も大幅に減り、代わりに人生に明るい光が

差し込むようになるに違いありません。

植西 聰 氏

2016年2月17日 (水)

【20】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 不運な境遇には意味がある

 「実家がたいへん貧乏だったので、欲しいものが何にも買えなかった」

 「父親の会社が倒産したため、大学を中退せざるとえなかった」

 このように自分の境遇に不幸を感じる人も少なくありません。

 しかし、不幸な境遇には意味があり、そういう体験をするからこそ、

幸運がつかめることが人生にはしばしばあります。

 古くは日吉丸、のちの豊臣秀吉です。

 農民の子として生まれた日吉丸は、義理の父から嫌われ、家を追い出

されたため、少年時代、諸国を放浪していました。

 しかし、そのおかげで信長と出会うことができました。

 もし、彼が義理の父から嫌われていなかったら、諸国を放浪するする

こともなかったでしょう。そうなると農民として一生を終えていた可能

性があります。

 松下電器(現パナソニック)の創業者、松下幸之助さんも同じです。

 松下幸之助さんは、父親が米相場で失敗し、破産したため、大阪へ丁

稚奉公に出されました。そして、大阪の町で市電が走るのを見て、これ

からは電気の時代がやってくることを確信し、電気の世界に入りました。

 もし、彼が大阪に丁稚奉公に出されなかったら、電気に目覚めること

もなかったかもしれませんし、平凡な人生を送っていた可能性もあります。

 したがって、どんなに惨めな境遇にあろうとも、そのことで憂うこと

はないのです。

 むしろ、「今、自分が不幸な境遇にあるのは、何か意味があるに違い

ない。そのほうがいずれ幸せになれるという神様からのメッセージなの

だ」と解釈するといいと思います。

 そうすれば、心がへこんでしまうこともなく、未来に大いなる希望が

持てるようになるでしょう。

植西 聰 氏

2016年2月16日 (火)

【19】幸運は不運のあとにやってくる

第三章

 不運にこそ幸運へのカギが隠れている

 不運は幸運になるための神様のはからい

 「第一志望の会社に入れなかった」

 「会社をリストラされてしまった」

 「失恋してしまった」

 そういう不幸な現象に遭遇したとき、誰もが落ち込むものです。

 悲しみに打ちひしがれ、失望すると思います。

 しかし、そういう不幸な現象には重要な意味、メッセージが隠されて

いるのです。

 その好例が、幕末から明治にかけて通訳や英語の教師として活躍した

ジョン・万次郎のエピソードです。

 ジョン・万次郎はもともと漁師でしたが、あるとき漁の最中に嵐にあ

い、船が難破し、無人島に漂着するという不運に見舞われたことがあり

ました。

 しかし、その後、アメリカの捕鯨船に救出され、渡米し、しばらくの

間アメリカで暮らしました。

 そのおかげで英語をマスターすることになります。

 そのことについて、ジョン・万次郎ジョン・万次郎は、晩年、次のよ

うに語っています。

 「船が難破するという不運は、よりよい人生を送るための、天の導き

であった」

 神様は私たちがどうすれば幸せになれるかを知っています。

 そのために人生の軌道修正を図ろうとしてくれることが、しばしばあ

ります。

 しかも、神様は、人生の軌道修正を図るためには、あえて不幸な体験

をすることで、つらい道を通過したほうがいいことも知っています。

 この「見えざる真理」を知れば、不運を嘆き悲しむ必要がなくなります。

 むしろ、人生の危機が一転して、幸福に生きるためのチャンスへと転

じるようになるでしょう。

植西 聰 氏

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