行動

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2016年5月

2016年5月27日 (金)

【64】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 鏡に向かって笑顔でプラスの言葉を唱える


 不運に見舞われると、私たちはついつい苦虫をつぶしたような表情に

なります。

 試しに、そういうとき自分の顔を鏡に映し出してみるといいでしょう。

 おそらく、たいていの人は仏頂面をしている自分に気づくと思います。

 その顔こそが、その人の心の現れなのです。

 そして、その顔で仕事をし、他人に接しているのです。

 これでは自分自身の心が暗くなるばかりでなく、他人の心も暗くなっ

てしまいます。

 そうなると、幸運期の到来も遅れてしまいます。

 そうならないためには、今日から鏡を見つめ、笑顔のレッスンを行っ

てみるのがいいでしょう。

 いろいろな表情の笑顔を作り、「この笑顔が自然体で最高にいい」と

思ったら、その表情を意識的にキープするようにするのです。

 そうすれば、不思議なことにだんだんと不快な感情が消え、周囲の人

も笑顔を返してくれるようになります。

 それがクリアできたら、その笑顔のまま鏡に向かって、自分の長所を

思い出しながら、次のような言葉を唱えるようにするといいでしょう。

 「私にはこんなにいいところがある」

 「私は優しい性格をしている思いやりのある人間だ」

 「私は職場のみんなから必要とされている。みんなから愛されている」

 すると、プラスの波動が鏡から反射され、自分にはね返ってきます。

 これを毎日、数回行うことで、プラスの波動をチャージしていけば、

心の中はプラスの感情でいっぱいになり、幸運期の到来もグンと早まる

ようになるでしょう。

植西 聰 氏

2016年5月19日 (木)

【63】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法


 よいことだけを日記に記す


 不運を幸運に転じるためには、よいことだけを日記につける習慣を身

につけるのがいいと思います。

 ゼロの状態からスタートして巨万の富を築きあげることに成功したア

メリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、日記をつけるのを日課に

していました。

 そのカーネギーが死んだのち、遺族が彼の日記をめくると、そこには

次のようなことが記されていたというのです。

 「小鳥が卵を産んだ。我が家に家族が増えると思うと楽しみだ」

 「夕飯に食べたオムライスがものすごく美味しかった」

 「妻が手編みのマフラーを編んでくれた。ありがたい」

 つまり、よい出来事だけを書き記していたのです。

 私たちの中には日記をつけている人も多いと思いますが、不運に見舞

われると、往々にしてマイナスのことを書きがちです。

 思い当たる人は、これからはよい出来事だけを日記に書く習慣をつけ

るといいと思います。

 「今日は朝早く起き、散歩ができた」

 「自分の案が会議で採用された」

 「ランチで食べたパスタがものすごく美味しかった」

 「友だちが観たかった映画のDVDを貸してくれた」

 こうしたことを毎日、書き記していけば、よいことだけが思い出とし

て残り、読み返すたびにハッピーな気分になります。

 それによって、心もプラスの感情でいっぱいになります。

 すると、幸運期の到来も早まるようになるのです。

植西 聰 氏

2016年5月18日 (水)

【62】幸運は不運のあとにやってくる


第七章

 幸運期への転換を早める方法


 五感に喜びを与える習慣をつける


 日常生活において、私たちがハッピーな気分になり、心がプラスにな

るのはどんなときでしょう。

 それは食事をして「美味しい」と思った瞬間かもしれません。

 絶景を目の当たりにして「きれい」と思った瞬間かもしれません。

 お気に入りの音楽を聴いた瞬間がそうかもしれません。

 確実にいえるのは、そういう感情に浸れる時間をできるだけ多く作り

出していけば、その人の心の中はハッピーな気分で満たされるようにな

るということです。

 それがプラスの波動として、心の中にどんどんチャージされていけば、

不運に見舞われ、失望や落胆の念にかられても、折れかかった心を癒し

てくれるようになります。

 そのためには、五感に喜びを与える習慣をつけるのもいいと思います。

 たとえばおいしいフルーツや、スイーツなど自分の好物を口にする。

 海外旅行が好きな人は、お気に入りの海外の風景写真を、部屋の壁な

どに貼っておき、頻繁に眺める。

 ハワイアンやポップスが好きな人は、寝る前や朝起きたときに、それ

を聴く。

 こうした時間を意識的に増やしていけば、いつもなんとなく楽しくな

ります。

 愉快な気持ちになります。

 ワクワクしてきます。

 その感情が心の中に浸透し続けていけば、一つの大きなプラスのエネ

ルギーとなり、幸運波動と共鳴しあうようになります。

 つまり、不運の状況下にあっても、比較的早く抜け出すことができる

ようになるのです。

植西 聰 氏

2016年5月16日 (月)

【61】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 「ありがとう」を口ぐせにする


 以前、雑誌のインタビュー記事で、ある著名な作家が次のようなこと

を語っていました。

 「世の中を見渡すと、『不幸だ。不幸だ』といって嘆き悲しむ人がい

ますが、本当に不幸な人はごくわずかで、『不幸だ。不幸だ』という人

の大半は実は幸せなのです」

 その理由について、「不幸に見舞われると、人は身近に存在するあり

がたいことを忘れるようになります。しかし、身近に存在するものは、

どれもありがたいことばかりです。だから、本当は不幸ではないのです

。」と述べています。

 そのとおりといっていいでしょう。

 この作家のいうように、身近に存在するものは、どれもありがたいも

のばかりです。

 電車やバスが正常に運行してくれるおかげで、私たちはいろいろな場

所に出かけることができます。

 二十四時間営業しているコンビニのおかげで、私たちはいつでも、好

きなものを買いに行くことができます。

 つまり、私たちが感謝すべき対象はいくらでもあり、世の中は「あり

がたいこと」に満ちているのです。

 その観点からいえば、私たちはけっして不幸ではないのです。

 したがって、これからはいろいろなことに対してもっと感謝の念を抱

くといいと思います。

 そして、「ありがとう」を口ぐせにしてはどうでしょう。

 一日に何十回も口にするのです。

 これを習慣にすれば、ありがたいというリズムがリズムを呼んで、そ

のうち自他共に「本当にありがたい」と認めざるを得ない現象に遭遇す

るようになるでしょう。

植西 聰 氏

2016年5月15日 (日)

【60】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法


 よく笑うくせをつける


 不運のとき、よい習慣をつけると、幸運期の到来が早まります。

 そのためには、よく笑うくせをつけることが大切になってきます。

 終戦後、多くの日本兵がソ連軍に捕らえられ、シベリアの収容所に入

れられ、奴隷のように強制労働させられたことがありました。

 そのため、多くの日本兵が病気で死んだりしたのですが、ある学者の

調査によると、いち早く帰還できた兵たちや病気にならなかった兵たち

は、意識的に笑うようにしていたというのです。

 どうも就寝前のわずかな時間に冗談を言い合ったりしていたらしいの

です。

 人は笑うと、免疫力が高まることが、医学的にも明らかにされています。

 また、笑うことによって、血のめぐりがよくなり、新陳代謝も活性化

します。

 副交感神経が優位になるので、交感神経とのスイッチが頻繁に切り替

わるようになり、自律神経のバランスが整うようにもなります。

 さらに、幸福な気分にさせてくれるエンドルフィンという脳内ホルモ

ンが分泌されます。

 つまり、笑うことには、身体が活性化し、心はプラスの感情でいっぱ

いになるという利点があるのです。

 そのためには笑いを習慣として取り入れることが大切です。

 お笑い芸人が出演するTV番組を見るのもいいでしょう。

 TPOを踏まえ、気のおけない友だちと冗談を言い合うのもいいでし

ょう。

 そうすれば、笑う頻度が増え、楽しい気分でいられる状態が多くなり、

心がプラスの状態になります。

 「笑う門には福来る」ということわざがありますが、幸運波動は笑い

を好むので、笑う人の元には幸運がいち早くやってくるようになるのです。

植西 聰 氏

2016年5月 8日 (日)

【59】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 プラスの言葉を多く口にする

 不運な状態にあるとき、人の心は悲しみ・怒り・失望・絶望・落胆と

いった感情でいっぱいになります。

 そして、それが次のように言葉となって現れます。

 「おもしろくない。つまらない」

 「人生がいっこうに報われない」

 「お先真っ暗だ」

 「どうせ、ダメに決まっている」

 しかし、こういうマイナスの言葉ばかり口にしていると、マイナスの

波動によって、ますます不幸な現象に見舞われ、幸運期の到来が遅れる

ようになります。

 これを防ぐには、マイナスの波動をどこかで断ち切らなくてはなりま

せん。

 そのためには、初めのうちはウソでもいいから、日頃、口にしている

言葉を変えることが大切になってきます。

 「毎日が楽しい」

 「今日も元気だ」

 「未来は明るい」

 「できる。大丈夫。可能だ」

 このようにプラスの言葉をできるだけ多く口にするようにするのです。

 そうすれば、自己暗示によって、それが心の奥底に浸透していくよう

になります。考え方や行動も言葉と同化するようになります。

 すると、心の中はだんだんとプラスの感情でいっぱいになり、幸運波

動とリンクするようになります。

 そうすれば、不幸をいち早く幸運に転じることができるのです。

植西 聰 氏

2016年5月 7日 (土)

【58】幸運は不運のあとにやってくる

第七章

 幸運期への転換を早める方法

 願望をイメージする

 不運の状況下にあるとき、よい習慣をつけると幸運期の到来が早まり

ます。

 そのための第一歩として、願望をイメージする習慣をつけるといいと

思います。

 アメリカに古くから伝わる逸話を紹介しましょう。

 ある青年が無実の罪で牢獄に入れられたことがありました。

 しかし、青年は落ち込むことなく、イキイキしていました。

 その理由を看守が尋ねると、青年は次のように答えました。

 「私はいつか無実であることが立証されると信じているし、私にはこ

こを出たら、建築家になる夢がるからだ」

 そうです。青年は無実の罪で投獄されるという過酷な運命にあっても、

願望をイメージすることで、心の中を希望の光で灯していたのです。

 そして、それから間もなくして、青年が無実であることが立証され、

青年は無事出所でき、その後、建築家として大活躍するようになりました。

 願望をイメージすると、人生に大きな張り合いが生まれるようになり

ます。

 人生に大きな張り合いが生まれれば、毎日が楽しくなります。

 未来に対して希望が持てるようになります。

 つまり、イキイキとしてきます。

 したがって、不運に見舞われ、気分が滅入ったときは、願望をイメー

ジする習慣をつけてみるといいと思います。

 そうすれば、滅入った気分がだんだんとポジティブなほうに転化して

いくようになります。

 心の中のマイナスの気が放出され、代わりにプラスの気が生まれるよ

うになります。そうなればしめたもので、そのプラスの気が幸運期の到

来を早めてくれるようになるでしょう。

植西 聰 氏

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