【71】スキルアップを図る
第八章
手に入れた幸運をさらに大きくするには
スキルアップを図る
不運のあとには幸運がやってきます。これを早めるためには、自分磨
きの一環として、スキルアップを図ることが大切です。
その好例としてブッダ(釈迦)にまつわる話を紹介しましょう。
あるとき、弟子の一人が「不遇なときに、私たちが肝に銘じなければ
ならないことは何でしょうか」と質問したことがありました。
するとブッダは次のように答えました。
あの料理店で働いている青年を見てごらん。
彼はあの店の見習い料理人だが、元々は漁師だった。
しかし、漁に出たとき、足に大けがを負い、漁師の仕事ができなくな
ってしまった。
でも両手は自由がきく。
だから、将来新しい仕事にありつけるよう、ああやって料理の修行を
しているのだ。
その後、青年は貴族のお抱えの料理人として大活躍するようになった
といいます。
私たちも同じで、不運な状況下にあるとき、来たるべき幸運期に備え
てスキルアップを図ることが大切になってきます。
「今のうちに何か資格を取得しておこう」
「速読術をマスターしておこう」
「フランス語を習っておこう」
このように、スキルアップを図れば自分に自信が持てるようになり、
心がプラスになります。
すると、不運が幸運に転じやすくなり、幸運期が到来したとき、身に
つけたスキルは飛躍・発展のチャンスをつかむための大きな武器となる
のです。
植西 聰 氏
最近のコメント