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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

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2017年9月

2017年9月26日 (火)

【35】都会の研究所

本田宗一郎 100の言葉
第2章 経営

基礎研究であるなら
遠隔の地でもいい。
商品の研究所であるなら
刺激の強い都会に近い
どころでなければならない。

 メーカーにとって研究開発は重要なセクションだが、その目的
を考えたとき、おのずと研究所の立地もよく考える必要がある。

 宗一郎はこう言う。

「商品は牛や馬が買ってくれるのではない。人間さまが買ってく
れるのだから、人間の研究がまず第一だ。そう考えると、人里離
れた商品研究所というのはあり得ない」

 研究所を作る際の最大の課題とは「目的をはっきりさせること」、
というのが宗一郎の考えである。

別冊宝島編集部 偏

2017年9月25日 (月)

【34】最後に頼れるもの

本田宗一郎 100の言葉
第2章 経営

人間ギリギリのドタン場に
追い込まれたとき
やはり頼れるのは
自分だけだと思う。

 1953(昭和28)年、不況と高額な外国製機械の購入があ
いまって、ホンダは深刻な資金難に陥る。

 バイク製造という業種そのものが異端視されていた時代のこと、
宗一郎は当時のことを振り返って「もっとも苦しかった時期」と
語っている。

「そのときの私を支えたものは、私のなかにあった確実な将来へ
の青写真という、自己の信念だった。正しいことをしているとい
う確信がなければどんな強い個性の人でもそう頑張れるものでは
ない」

別冊宝島編集部 偏

2017年9月23日 (土)

【33】まずは売れること

本田宗一郎 100の言葉
第2章 経営

つくりやすいがために
デザインを犠牲にしたり
売るのを犠牲にすることはできない。
少々つくりにくくても
売れる商品が一番いい。
そうすれば安くなる。

 ホンダを象徴するバイク「ドリームC70」はやや角ばったデ
ザインをしている。

 プレス関係者の視点からすると、非常に作りにくいデザインで
あったが、宗一郎は「丸型で出したなら今までと同じ。新味も出
るし車体の強度も出るのでこのほうが売れる」という考えのもと、
デザインを決定した。結果「ドリーム」は大ヒットし、新たな市
場を開拓したのである。

 少々つくりにくいものでも、技術やアイデアで克服するのが企
業人のつとめである。

別冊宝島編集部 偏

2017年9月15日 (金)

【32】モルモット論争

本田宗一郎 100の言葉
第2章 経営

ソニーは自分の知恵と個性を
フルに発揮して伸びてきた。
モルモットどころではない
パイオニアではないか。

 1958(昭和33)年、人気評論家の大宅壮一は、ソニーを
「モルモット」と評した。

 トランジスタラジオを世界に先駆け開発したソニーだが、当時
はまだ大企業ではなく、資本力に勝る東芝など大手が本格的に事
業に乗り出すと、生産高で負けてしまう現象に対する皮肉であっ
た。

 この発言に対し、宗一郎は当のソニー以上に激怒した。

「カネをふんだんに使っている企業が万能なわけじゃない。もし
そうならソニーや私の会社はあり得なかった」

別冊宝島編集部 偏

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